• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

キャメル・ヤマモト(きゃめる・やまもと)

デロイトトーマツコンサルティング ディレクター/ビジネスブレークスルー大学教授

キャメル・ヤマモト

学芸大学付属高校卒、東京大学法学部卒、青山大学大学院国際政経学科修士、オックスフォード大学セントアントニーカレッジ・シニアアソシエイトメンバー
外務省(アラビスト)、外資系コンサルティング2社を経て2007年からデロイトトーマツコンサルティング。
現在は主に日本企業のグローバル化を組織・人材面で支援。
2010年からビジネスブレークスルー大学でリーダーシップ論を教えている。
2013年から(海外経験が少ない人のための)グローバル人材育成のためのFuture Global Habits(FGH)プログラム開発、提供中

◇主な著書
グローバルリーダー開発シナリオ』(日本経済新聞社) 2009
世界標準の仕事術』(日本実業出版社) 2010
世界水準の思考法』(日本実業出版社) 2011

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 「強味につながる習慣づくり」が最近のテーマで、今すでに習慣化していることを継続し(習慣I)、昔やっていた習慣を復活させつつ(習慣II)、新しい習慣の形成にも取り組む(習慣III)ということで、ちょっと疲れ気味。  習慣Iは3つあり、(1)毎日本を書くこと(夏に出版めざし「強味につながる習慣」執筆中)、(2)ヨガ・瞑想(ほぼ30年)、(3)乗馬(週一回5年)。  習慣IIは主に3つあって、(1)ピアノ(週2、3回、30分~1時間)、(2)アラビア語(毎日5分)、(3)中国語(毎日15分)。

 新しい習慣は二つで、(1)ネットマンの永谷さんが作ったAction TCというITソフトを使って、開発・提供中のグローバル人材育成プログラム(FGH)について、毎日何をするか習慣目標をかかげ、週末にできたできなかったかをチェックし、振り返り、仲間二人からフィードバックをもらうこと、と、(2)BBCの英語放送を聴きながら何か作業を平行して行う(毎日最低15分)。

 コンサルティングの仕事も普通にやっているので、結局、二つの習慣を同時にこなす(たとえば、ヨガしながら中国語聴く)ことが、最大のチャレンジです。一応仮説があって、合計時間5000時間に達したものは、そこそこのレベルになるし(例:ヨガ、アラビア語)、5000時間には程遠いものは、低レベルで維持するのが精一杯(例:乗馬、中国語)というものです。

グローバル時代を生き抜くための術を伝授する

自分と「違う」人とうまく付き合うお作法

2015年9月29日(火)

 本コラムは、今回で締めくくる。これからお話しする外交力も含めて、最近3回にわたり話してきた、専門性、リーダーシップ、外交力という3要素が、日本人がグローバルリーダーになっていく上での鍵だ、と私は5年くらい前から考えてきた。

 ここ2年は、デロイトトーマツコンサルティングのグローバルマネジメントインスティテュートに所属して、かなりの時間を日本企業と日本人のグローバル化について考察を重ねてきた。その中で、やはりこの3つの要素が、日本人がグローバルリーダーになっていく上で、どうしてもクリアしなければならない要素であり、同時に、この3つを身につけることが、もっとも効率的かつ効果的な方法であると、確信するに至った。

 今回は、その3要素のうちの残された外交力についてお話しし、あわせて、なぜ3要素が効くのか、簡単に述べて締めくくりたい。

 では外交力の話から始めよう。

 まず、ここでいう外交力とは、自分にとって異質の他者との間で、相互理解を深め、協働し、ウイン・ウインの関係を築く力のことである。

 言い換えると、自分からみて、「違い・ズレ」を持つヒトやモノ・コトと、うまく付き合う力(interaction capability)である。

 ではどのように付き合うのか。それには一連のお作法がある。

①「違い・ズレ」との出会い・ショック→②比較・分析→③インターアクション(お付き合い)のモード選択、というのが外交力行使のお作法だ。

 1つずつお話ししよう。

①「違い・ズレ」にショックを受けること

 違うものに出会って、ショックを受ける、といえば、受け身に聞こえるだろう。ショックを受けたフリをしても全く無意味であり、その意味では受け身であり、運まかせである。

 実際、仕事や生活で、予想と違うことや予想からずれをもった何かに出会う機会などほとんどない、だいたい予想通りである、という方もいるかもしれない。そういう方は、予想能力が人並みはずれて優れていて、予想外がほとんどないという例外的な方かもしれない。しかし、例外を除くと、予想の範囲にものごとがおさまる安定しすぎた生活をしているせいかもしれない。あるいは、違いに気づく感性が麻痺しているのかもしれない。

 実は、今述べたことに、「違うものに出会う」コツが裏返しで入っている。コツとは、「予想すること」と、予想が当たりにくい状況、つまり、「普段と違う状況に身をおくこと」の2点である。もっと簡単にいえば、予想や期待が裏切られることにチャレンジすればよい。

 例えば、誘いに乗ってくれるかどうか微妙な彼女を食事に誘う。微妙だと分かっていても、誘うからには、どこかで彼女はOKしてくれるはずという期待をもつ。しかし、見事に裏切られる。そこでショックを受ける。ショックを受けたら①はクリアできて(ちっともうれしくないかもしれないが)、外交力行使の次の段階、すなわち②比較・分析に晴れて進める。②は次に詳しくのべるが、少し先取りしておこう。

 なぜ断られたか? 彼女の行動の理由を考えてみる。

 これまで、異性を食事に誘いだすことに数多く成功しているあなたは、その中から彼女と似たケースを選び、今回の失敗ケースとの比較を試みるだろう。気の置けない女性に、なぜ断られたのかな、などと相談くらいするかもしれない。

 あるいは、そういうことには縁のなかったあなたであれば、自分が彼女だったらOKというはずなのに、なぜ断ってきたのか、一人で悶々とするだろう。

②比較して分析する

 比較・分析について、しばらく考えてみたい。

 その取っ掛かりとして、海外に旅行した場合を想定しよう。

 海外に行くと、ズレと出会ってショックを受けて、比較する、という一連の動きが自然に出やすいだろう。ツアーでなくて、一人でいけばなおさらだ。特に、初めて行く国がよい。

 さて、海外に行くと、さまざまな異なる状況・事柄に遭遇するわけだが、その中でも代表的なのは言葉だろう。

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長