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染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

染原 睦美

1981年生まれ。2004年中央大学文学部卒業。日経BP社に入社し、『日経パソコン』に配属。2009年『日経ウーマンオンライン』立ち上げに関わり、企画、編集、運営、コミュニティサービスのプロジェクトマネージャーを担当。2013年4月から『日経ビジネス』記者。IT担当、百貨店・アパレル担当を経て、化粧品・日用品、ドラッグストア、書店・出版社などを担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。好きな食べ物は唐揚げ、酸辣湯麺、あんこもち。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 最近、ベランダに雀が来ます。「チュン太」と呼んで、かわいがっています。毎朝、お米をあげていたら、朝起きたらすでにベランダで待っているようになりました。そのうち、たまに家の中に入ってくるようになりました。

企業研究

子供の教材のジャクエツが、少子化に勝つ工夫

2017年11月13日(月)

少子化の時代に業績を伸ばす老舗企業がある。教材から園舎まで、ターゲットは就学前の子供たちだ。ユニークな遊具で子供の感性を伸ばし、一人ひとりの教育の質を高める。

(日経ビジネス2017年9月11日号より転載)

デザインも楽しさも
●デザイナーの深澤直人氏と協働して製作した遊具。デザインのみならず、安全性や子供の成長への寄与を考えて開発した
(写真=菅野 勝男)

 青一色の大きな立方体。中には大きなトンネルのような穴や、斜面、階段が組み込まれている。穴をくぐったり、穴に寝そべったりすることもできれば、斜面を滑ったり、走り抜けたりすることもできる。子供向け遊具・教材開発会社ジャクエツ(福井県敦賀市)が無印良品の商品デザインを監修することでも知られる深澤直人氏と開発した「CUBE(キューブ)」だ。深澤氏とは、ほかにも真っ赤な山形の遊具「OMOCHI(オモチ)」、傾斜を配した黄緑のドーナツ形遊具「BANRI(バンリ)」などを共同開発。ジャクエツが注力する特徴的な遊具は注目を集め、わずか6年の間に、全国に約1000基ほど設置されるまでに拡大した。幼稚園や保育園といった子供が集まる場所のみならず、クルマのショールームなど商業施設も次々と導入している。少子化の時代に意外な話だが「保育施設や子連れで出掛ける場所は増加しており、設置場所は今後も増える」とジャクエツの徳本達郎社長は話す。

 若狭と越前の最初の文字をとってジャクエツと名付けられた同社は、1916年創業。創業者の徳本達雄氏が開園した幼稚園で必要となった教材を作製することに端を発する。60年代から遊具の製造を始め、以降もファッションデザイナーを起用した園児服を作るなど、時代に合わせた子供向け商品開発をしてきた。90年代からは園舎以外の公園などへの遊具販売や自社運営以外の幼稚園の建築・運営へと業務を拡大した。施設内のトイレや机などもデザインから独自開発して作ることもある。全国約4万カ所の幼稚園・保育園のうち約7割が同社の顧客。「クレヨン1本から建物設計まで」できるのがジャクエツの強みだ。

 2006年に父親から社長を引き継いだ徳本氏が注力したのが、子供の感性や創造性に焦点を当てた商品。きっかけになったのが、06年に関わった東京都立川市のふじようちえんの改装だ。「子供だからこそ、デザインを考えぬき、質の高い環境を創りたい」。園長から相談を受けて、徳本氏が思い浮かべたのは、佐藤可士和氏だった。

 今でこそ、ユニクロのクリエーティブディレクションなどで有名な佐藤氏も、当時は博報堂を退社し、独立してから間もないころ。徳本氏が佐藤氏の名前を知っていたのも、偶然見ていたテレビで佐藤氏が「いつか幼稚園を手掛けてみたい」と話していたことを覚えていたからだ。テレビに映る佐藤氏の自宅デザインも特徴的で記憶に残っていた。佐藤氏ならふじようちえんに、新しいデザイン提案をしてくれるのではないか ──。徳本氏はすぐに連絡をし、話を聞いた佐藤氏は二つ返事で快諾したという。

業績は右肩上がり
●ジャクエツの業績推移
注:2017年7月期の営業利益のみ予想

 設計は佐藤氏の案で手塚建築研究所が手掛けることとなった。できあがったのは、大きなドーナツ形の建物。屋根が園庭のような作りになっている幼稚園だ。この経験が徳本氏の考えを大きく変えた。「子供の環境を考えるときには、幼児教育のプロだけではなく、デザインなどの環境側面、脳科学などの医学的側面など、人間のすべてというくらい様々なことを考えた方がいい。異分野の人が真剣に協働すればするほどおもしろいものができあがる」(徳本氏)

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