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浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

浜田 昭八

1956年関西学院大学卒業、デイリースポーツ社入社。60年から日本経済新聞運動部。82年に同社編集委員。97年に退社後はスポーツライターに。野球取材一筋57年。現在、日本経済新聞運動面でコラム「選球眼」(隔週月曜)、日本経済新聞電子版で「監督たちの戦い」(月1回)を連載中。大阪市生まれ、兵庫県西宮市在住。

◇主な著書
監督たちの戦い「決定版」』(日本経済新聞社) 2001
監督たちの戦い ベンチ裏の人間学』(日本経済新聞社) 1999
近鉄球団かく戦えり』(日本経済新聞社) 2005

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

「記者席より愛をこめて」

新味を欠く“新装開店”

2014年11月14日(金)

 日本シリーズが終わってから、プロ野球各球団は「新装開店」へ向けて激しく動いている。ドラフト指名した新人との入団交渉、フリーエージェント(FA)になった選手の引き留めと移籍、大リーグへ向かう選手と帰国組を巡る騒動。新旧外国人選手の争奪戦も水面下で激しい。

 これらの動きは年を越しても続く。そして「マネーリーグ」の勝者がペナントレースを制する傾向は止まらない。

 勝負は「人集めで決まる」と言われ続けてきた近年のプロ野球だが、今年もそれは実証された。クライマックスシリーズ(CS)に出たのはセが阪神、巨人、広島、パがソフトバンク、オリックス、日本ハム。「富裕球団」が名を連ね、純粋な「財政引き締め球団」は広島だけ。オリックス、日本ハムもこのところマネーリーグから取り残されまいと、補強にそれ相応のカネをつぎ込むようになった。

 年末になると各球団の「年俸総額」が話題になる。すべて推定額だが、ここ10年ほどは巨人、阪神、中日、ソフトバンクが「トップ4」を占めている。

 巨人は2011年にトップを阪神に譲った以外はずっと年俸ナンバーワンの座を独占してきた。当然のようにリーグ優勝、日本一の回数は多い。これに比べて投資効率が良くないのは阪神。今年はレギュラーシーズン(RS)の2位から下剋上を狙ったが、桁外れの補強をしたソフトバンクに日本シリーズで屈した。

 巨人の年俸総額は40億円前後。新外国人選手とは年を越してから契約するケースが多いので、この額はさらに増える。

 これに比べて広島の年俸総額は毎年、12球団の中でも11位か最下位の20億円足らず。長く低迷が続き、やっと2年連続でCS出場にこぎつけた。仮に「経営努力賞」や「チーム作り功労賞」があるなら、広島の球団経営者と現場指導者が受賞するに違いない。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官