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永野 智久(ながの・ともひさ)

スポーツアナリスト/アンドスポーツ代表

永野 智久

1977年生まれ。愛媛県出身。2006年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科にて博士号(学術)を取得。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC)にて10年間教員を務め2015年10月より現職。研究室からはJリーガーも輩出。専門はスポーツ心理学、人間工学。「巧みなワザやコ ツの可視化」をテーマにスポーツ選手のパフォーマンスを定量的に評価する研究に取り組んでいる。サッカー選手としては慶應義塾体育会ソッカー部で プレー。現在もOBクラブである慶應BRBに所属し社会人リーグでプレー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 Jリーグの開幕からの連勝記録を更新した横浜Fマリノス。チームの顔はやはり中村俊輔選手です。彼が作り出す攻撃のリズム、得点を演出する正確なキックは、間違いなくチームの勝利に大きく貢献しています。当然、中村選手が好調だと結果も出るわけです。そんな中村選手も34歳。体力的にはピッチ上のすべてをコントロールするには難しい年齢になってきましたが、開幕戦からフル出場している選手の1人です。

 中村選手のほかに開幕戦から出場しているのが、中澤佑二選手、栗原勇蔵選手、そして中町公祐選手です。中町選手のサッカー歴は異色です。彼は湘南ベルマーレから慶應義塾大学を経て、再度、プロ(J2福岡)入りし、その後、マリノスに移籍してきました。数少ない慶大卒Jリーガーの1人として私も注目しています。

 そんな彼のインタビュー記事に「大学で大きく変わった責任感」という見出しがありました。選手個人の意識の変化を試合中のデータで示すことは簡単ではありません。加えて、チームワークを評価できるデータもいまだ明確なものがありません。

 サッカーに限らずスポーツには人間の行為が凝縮されています。特にチームスポーツはその醍醐味です。与えられた環境下で仲間と協力し最大限にパフォーマンスを発揮するアスリートたちのデータには、まだまだ重要な情報が潜在的に眠っているはずです。そんなことを考えながら週末のJリーグを見るのもいいかなと思ったりもしています。

「ビッグデータ」で読み解く現代サッカーの神髄

香川と清武の数値比較に見る日本代表の不安

2016年12月21日(水)

11月15日のW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦では、清武がPKで先制点を挙げた(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 W杯アジア最終予選グループBも各国と一通り対戦し全日程の半分(5試合)を消化した。先月(11月15日)、ホームにサウジアラビアを迎えての一戦で勝利を収めた日本代表は、W杯出場権獲得を意味するグループ2位で何とか折り返すことができた。

 ただし、勝ち点1の差の中で上位4チームがひしめき合っている現状を考えると、残りの後半戦はまさに負ければ終わりのデスマッチがひかえていると言えるだろう。特に苦手とする中東アウェイでの試合を残している日本代表にとっては、これまで以上に苦しい戦いが予想される。

 この戦いを勝ち抜くためには、他チームを分析すると同様に、日本代表のこれまでのグループBでの戦いについて検証する必要がある。本稿では、直近のサウジアラビア戦に加えてこれまでのデータを振り返ることで、後半戦に向けての期待感と、併せて抱く危機感の根拠をお伝えしたい。

最終予選後半で改善した中盤でのボール奪取率

 下の表には、最終予選グループBの折り返し時点での日本代表の試合別データを示した。初戦はUAEに対して最多27本のシュートを記録したものの枠内率では30%に満たない最低の数値となり、結果としてホームで敗れた。いきなり厳しい結果を突きつけられ、不安と危機感が漂った。

 その後、メンバーを徐々に入れ替え、直近のサウジアラビア戦では、試合勘に不安のある本田、香川、岡崎をベンチに置くという大鉈を振るうことになった。その影響もあってか、表中に赤字で示したように、新たに機会を得た選手たちはピッチ上で相手に厳しいプレッシャーを与え、アタッキングサード(A3rd:フィールドを3分割したゾーンのうち、相手ゴール側のゾーン)及びミドルサード(M3rd:フィールドを3分割したゾーンのうち、真ん中のゾーン)でボールを奪った回数及び割合で最も高い数値を残した。

 特にサウジアラビア戦前半ではM3rdで奪った割合が67%と非常に高い数値を示した。中盤で奪ってからの早い攻撃への転換は、最終予選の後半でも是非とも機能させたいところだろう。一方で、次の試合まで期間が空くことで、せっかく体感したものがリセットされないか心配な部分もある。

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