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大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

大西 孝弘

1976年横浜市生まれ。上智大学法学部卒業後、2001年から月刊「日経エコロジー」、2006年から週刊「日経ビジネス」で主に自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。
自動車など製造業に足場を置きつつ、「経営者の突破力」、「短期と長期の成長モデルの違い」、「規制と競争」などをテーマに企画を考えている。

◇主な著書
孫正義の焦燥』(日経BP社) 2015年

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

記者の眼

奥の院で141回。異業種トップの真剣論戦の迫力

2018年1月17日(水)

 土曜日の午後5時半。都内のホテルに大手企業の社長や会長が、ラフな服装で集う場がある。花王やJR東日本、みずほ銀行、ANAホールディングス、JXTGホールディングス、日本たばこ産業(JT)、ソフトバンクなど多種多様な会社のトップが一堂に会する。その名は「異業種トップ情報交換会」。経済産業省の幹部や有力政治家も参加する。

 毎回、大手企業2社とベンチャー企業1社が自社の戦略や商品を説明する。それに対して、約20人のトップが質問したり、議論したりする。午後6時半から議論が始まり、終了は10時を過ぎることもある。

 経営者が参加するような勉強会は他にもある。ただ、出席者によるとこれだけ幅広い業種の経営者が集うのは珍しい。ある経営者は言う。「同業者だと言えないような悩みも、異業種だと胸襟を開いて明かせることもある。それと、業界内とは違う角度からの意見を聞けるのがありがたい」。休日の夜に秘書を伴わず集まる会員制の会合であり、「奥の院」と呼ぶ関係者もいる。

20人ほどの経営者が大きな机を囲み、議論を戦わせる。ドローンファンドを運営する千葉功太郎氏が事業説明の中でドローンの実演をしているところ

 同会を立ち上げ、取り仕切っているのは住友商事で副社長を務めていた芦田邦弘氏だ。芦田氏は同社の機械部門を歩み、合計16年間ドイツに駐在し、ドイツ住友商事の社長を務めた。ドイツ企業の幹部に食い込むために、幹部たちが住む地域に一戸建てを買い、パーティーを主催して積極的に交流した。こうした経験から、住友商事を退職後も人脈作りに力を入れ続けてきた。

 異業種トップ情報交換会の発足は、トヨタ自動車の相談役である張富士夫氏との交流がきっかけだった。当時トヨタの社長だった張氏と芦田氏がゴルフをしている際に、「ゴルフで一緒にプレーできるのは4人ほどだからもったいない」という問題意識を共有し、芦田氏が勉強会を開催することになった。

 参加しやすい会にするため、会則や会費を設けていない。70人を超える経営者の中から20人ほどに声をかけ、参加する形式をとっている。

 芦田氏の献身的な活動と人脈によって、約20年前に始めた同会の開催は既に141回を数える。2012年に開催された100回記念の会には、トヨタ自動車の張相談役のほか、コマツの坂根正弘相談役、ANAHDの大橋洋治相談役などが出席した。

 多様な業界の経営者が集まり、どんな議論をしているのか。2017年9月と12月に開催された会合をのぞいてみた。

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