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深谷 幸司(ふかや・こうじ)

FPG証券・代表取締役/マーケットリスクアドバイザリー・フェロー/資産運用コーチ®

深谷 幸司

1984年東京大学法学部卒業。同年、三菱銀行に入行。中小企業取引、債券ディーリング、大企業取引、と幅広く経験。95年、為替資金部・為替アナリストに任命され、以後、長きにわたるアナリスト活動をスタート。04年、経済調査部チーフエコノミスト。07年、ドイツ証券に転じ、シニア為替ストラテジスト。2010年クレディ・スイス証券チーフ通貨ストラテジスト。2012年8月に独立してオフィスFUKAYAを立ち上げ為替アドバイザリー業務を開始。2013年FPG証券・代表取締役に就任。為替相場の分析経験は20年近くにおよぶ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 大手邦銀、外資系金融機関に勤めた後、2012年9月に独立。真に個人投資家の為替投資アドバイスや企業の為替リスクアドバイスをすべく活動を開始しました。傍らでコーチングを学び、企業経営者の経営ビジョンの具現化をサポートするエグゼクティブコーチを目指しました。先般、コーチングスクール(東京コーチング)を無事卒業しましたが、3月に外国為替を主業務とする新設証券会社の「経営者」に自らが就任。一方、個人投資家に公正中立かつ的確な投資判断をアドバイスできる人材育成の必要性も感じています。

 現在、「アベノミクス」「黒田緩和」で円安・株高が進み、リスク資産投資のブームが到来しています。しかし、今のような誰でも儲かる右肩上がり相場がいつまでも続くとは限りません。今からもう一度基本に返って投資の技量を磨いておく必要があるでしょう。あるいは金融機関に的確なアドバイスができる人材がもっと必要だと思うのです。

 とくにプライベートバンカーにはコーチングのスキルは必須です。本音を聴いて(14の心で耳を傾け)親身になってサポートすることが望まれます。

 そうした観点から、投資セミナーばかりでなく、近々、コーチングと投資運用スキルを融合した人材育成のサポートをしたいと思っています。「母校」で「資産運用コーチ®」の立ち上げに関わっていくつもりです。また「FXコーチ®」も普及したいと考えています。

深谷幸司の為替で斬る! グローバルトレンド

イエレン体制下で格差際立つ世界経済

2014年2月24日(月)

 米国では1月から量的緩和の縮小がスタートした。昨年12月中旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、すでに資産購入規模を850億ドルから750億ドルに減額することが決定されていた。そして今年1月の会合では、新興国市場の混乱に加え、米雇用統計が寒波の影響で弱い数字となる中で、さらに650億ドルへの縮小が決まった。

 どうやら米国における量的緩和の役目は終わったと見て、慎重ながらも“逐次撤退”ということのようだ。「ハト派」と見られていたバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長から、同様に雇用情勢に慎重な見方をとっているイエレン議長へとバトンタッチされても、おそらく量的緩和縮小は淡々と続く見込みである。

 現在の堅調な景気動向の下では、量的緩和の縮小を「一旦停止」するハードルは高い。FRBのバランスシート拡大ペースは徐々に鈍化して、年内には拡大が止まることとなる。

FRBとは裏腹にバランスシートを拡大する日銀

 一方、日銀は「異次元の量的緩和」に踏み出した後、着々とバランスシートを拡大している。2012年末のマネタリーベースは138兆円だったが、主として国債の買い入れにより昨年末には200兆円を突破。今年末には270兆円に達し、2年間で倍増する見込みで、バランスシート全体も290兆円となる計画だ。その規模はGDPおよそ500兆円の60%近くに達する見込みである。

 FRBのバランスシートが4兆ドル(約400兆円)を超えたが、米国のGDPは17兆ドル。GDPに対する比率は25%未満にとどまっている。日銀のバランスシート拡大ペースは、GDP対比でも米国を上回っている。日銀は遅ればせながら、米国が量的緩和第3弾(いわゆるQE3)をスタートするに至って、ようやく歩調を合わせ、そこからは全速力といったところだ。

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田坂 正樹 ピーバンドットコム社長