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上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券金融市場調査部チーフマーケットエコノミスト

上野 泰也

1985年上智大学文学部史学科卒業、法学部法律学科に学士入学後、国家公務員I種(行政職)にトップ合格したため中退。86年会計検査院に入庁。88年富士銀行(現みずほ銀行)に転じ、資金為替部にて為替ディーラー。90年から為替、資金、債券の各セクションでマーケットエコノミスト。94年富士証券チーフマーケットエコノミスト。2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。
早朝から内外経済・マーケット関連の調査レポートを執筆。スピーディーな情報発信、的確な問題把握と軸のぶれない主張、日銀ウオッチなどに定評がある。

◇主な著書
トップエコノミストが教える 金融の授業』(かんき出版) 2015
トップエコノミストの経済サキ読み術』(日本経済新聞出版社) 2015
No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい株式の本』(かんき出版) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

上野泰也のエコノミック・ソナー

株急騰でもやめられない日銀「ETF6兆円」

2017年11月14日(火)

10月の日銀のETF買入れ額は減少したものの、大規模緩和の出口はまだ見えていない。

日銀のETF買い入れがペースダウン

 日銀が11月1日に公表した日銀当座預金増減要因と金融調節(2017年10月実績)によると、ETF(指数連動型上場投資信託)買い入れの10月末残高は16兆0913億円になった(うち4665億円は設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業の株式を対象に別枠で買い入れたETF)<■図1>。

■図1:日銀のETF買入残高(月末)
(出所)日銀

 9月末残高からの変動幅は+2491億円。これは2016年4月末(+2167億円)以来の小さなプラス幅である<■図2>。日銀がETFの年間買い入れ額を約3.3兆円から約6兆円にほぼ倍増させたのは2016年7月29日であり、それより前に記録して以来ということなので、足元で起こった買い入れペースダウンがいかに異例であるかがわかる。

■図2:日銀のETF買入残高(月末)の前月末差
(出所)日銀資料より筆者作成

 なお、日銀が発表した上記の数字は簿価ベースであり、買い入れ後の株価値上がりが加味されていない。日本経済新聞が試算して報じたところによると、日銀が買い入れたETFの残高は、時価ベースではすでに20兆円を大きく超えている。また、日銀の数字は受け渡しが終わって決済が完了したETFについて計上したものであり、約定日ベースの実績とは異なっている。

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