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上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券金融市場調査部チーフマーケットエコノミスト

上野 泰也

1985年上智大学文学部史学科卒業、法学部法律学科に学士入学後、国家公務員I種(行政職)にトップ合格したため中退。86年会計検査院に入庁。88年富士銀行(現みずほ銀行)に転じ、資金為替部にて為替ディーラー。90年から為替、資金、債券の各セクションでマーケットエコノミスト。94年富士証券チーフマーケットエコノミスト。2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。
早朝から内外経済・マーケット関連の調査レポートを執筆。スピーディーな情報発信、的確な問題把握と軸のぶれない主張、日銀ウオッチなどに定評がある。

◇主な著書
トップエコノミストが教える 金融の授業』(かんき出版) 2015
トップエコノミストの経済サキ読み術』(日本経済新聞出版社) 2015
No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい株式の本』(かんき出版) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

上野泰也のエコノミック・ソナー

SNS経由の大きな変化で「米国分断」

2017年5月23日(火)

大統領選挙の米共和党候補指名争いの頃、ニューヨークのトランプ・タワーで自らSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿するドナルド・トランプ氏。SNSの普及により、米国では社会の「セグメント」化が進んだと言われる。(写真:写真:The New York Times/アフロ)

成果上がらず、前途多難なトランプ政権

 米国のトランプ政権は4月29日で就任から100日目となったが、めぼしい成果は挙がっておらず、選挙公約の中には看板倒れに終わったり、うやむやにされたりしたものもある。5月に入ると「ロシアゲート」疑惑が拡大し、議会で弾劾される可能性も以前より大きくなった。最優先とされていた「オバマケア(オバマ前政権による医療保険制度改革)」の改廃は実現しておらず、共和党内保守派「フリーダム・コーカス」の支持をとりつけた修正版の法案は下院を僅差で通ったものの、上院共和党は別の法案を策定した上で審議する構えである。

 来年11月の中間選挙にも影響してくるため、「オバマケア」の改廃実現は容易な話ではない。また、大型減税や巨額のインフラ整備はたたき台以下の段階であり、財源をどうするか(ネット財政赤字をどこまで許容するか)などで議会との今後の調整は難航必至である。

 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱や原油パイプラインの建設承認など小粒の成果は挙がっているが、トランプ大統領の明確な勝利だとされているのは最高裁判事に保守派のゴーサッチ氏を任命できたことくらいか。外交面では、シリア空爆(およびロシアとの対立)、北朝鮮との対決姿勢(および中国との駆け引き)で、国民の目を「外」に向ける(内政手詰まりからそらす)ことには成功した。

“弾丸旅行”で米国行きを敢行

 その4月29日の前後、筆者は1日半というごく短期の休暇を取得し、土日を加えて2泊4日という“弾丸旅行”に近い米国行きを敢行。ロサンゼルス・ハリウッドに滞在した。

 筆者が今回見て回ったのは、民主党が強い代表的な「ブルー・ステート(青い州)」であるカリフォルニア。ロサンゼルスは移民に寛容な政策をとっている「聖域都市」である。

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本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長