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上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券金融市場調査部チーフマーケットエコノミスト

上野 泰也

1985年上智大学文学部史学科卒業、法学部法律学科に学士入学後、国家公務員I種(行政職)にトップ合格したため中退。86年会計検査院に入庁。88年富士銀行(現みずほ銀行)に転じ、資金為替部にて為替ディーラー。90年から為替、資金、債券の各セクションでマーケットエコノミスト。94年富士証券チーフマーケットエコノミスト。2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。
早朝から内外経済・マーケット関連の調査レポートを執筆。スピーディーな情報発信、的確な問題把握と軸のぶれない主張、日銀ウオッチなどに定評がある。

◇主な著書
トップエコノミストが教える 金融の授業』(かんき出版) 2015
トップエコノミストの経済サキ読み術』(日本経済新聞出版社) 2015
No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい株式の本』(かんき出版) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

上野泰也のエコノミック・ソナー

実は危うい世界経済「ゴルディロックス2」

2017年9月26日(火)

世界的な金融緩和を背景として長期化している「ゴルディロックス」(過熱も冷え込みもない適温)相場は今後もしばらく続くだろうか?(写真:PICTURE PARTNERS/アフロ)

OECDの調査対象45か国すべてが「プラス成長」の見込み

 米経済紙ウォールストリートジャーナル(アジア版)は8月24日、「歩調が合っている世界の経済成長(Global Economies Grow in Sync)」と題した記事を1面トップに掲載した。OECD(経済協力開発機構)が調査対象にしている45か国すべてが今年はプラス成長となる見込みで、これは2007年(米国で住宅バブルが崩壊した年)以来のことだという。さらに、それらのうち33か国の成長は前年から加速すると予想されている。また、IMF(国際通貨基金)による世界経済の成長見通しは、2016年実績見込みの前年比+3.2%から、2017年は同+3.5%、2018年は同+3.6%へと加速する姿になっている。

 その一方で、物価の上昇率はブラジル、ロシア、インドなど主要新興国で鈍化してきており、それらの国々の中央銀行は金融緩和で景気を刺激している。

バランスシートの拡大続き「金あまり」は変わらず

 先進国では米国でFRB(連邦準備理事会)のバランスシート縮小が10月から開始されることが決まったが、日本やユーロ圏ではバランスシート拡大が続いており、世界全体の金あまり状況はまだ変わっていない。

 さらに言えば、グローバル化・IT化という経済の大きな構造変化ゆえに、実態としてもはや高すぎる数字になってしまった2%前後のインフレ目標にFRB(連邦準備制度理事会)など先進国の中央銀行が拘泥している結果、金融が緩和され過ぎた状況がこの先も長く続きやすい。市場参加者にとっては、こうした低金利・金あまり状況(およびそれに限定的に加えられるとみられる修正)とどのようにうまく付き合っていくのかが、大きな課題になる。

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名言~日経ビジネス語録

グローバル市場でいい仕事をしたければ、まず「世界に通用する見識」を磨くことだ。

中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授