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加藤 耕介(かとう・こうすけ)

ITストラテジスト/株式会社バルコ・デル・テゾーロ(EBT)代表

加藤 耕介

輸送機器、情報、空調機械と上場1部企業にて知力見識を国内外で研鑽する。世界No.2の2輪車メーカーで生産管理を学んだ後、ITコンサルタント業界に転身。その実績を買われ、世界No.1の空調メーカーにてグローバルSCM構築の中心的役割を果たす。現場優先を信条とし、特にタイの生産拠点をハブにした生販在の業務改革・IT導入で手腕を発揮。現在は「企業における業務改革の主治医」を志しEBTを設立。代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

賢者の市場戦略 ~タイ回帰のすすめ~

プロフェッショナルは現地化を阻害する

2015年4月6日(月)

 戒厳令が今月1日に解除されたタイ。来月で軍事クーデターから1年が経ち、クーデター後に発足したタイの(民政移管までの)暫定政権も、長期政権の様相を呈してきた。

 暫定首相を兼務する陸軍司令官のプラユット氏は、昨年8月にプミポン国王から(儀礼的な意味合いが強いが)正式に首相任命を受け、欧米の民主主義への早期回復圧力にも関わらず、精力的にアジア諸国を歴訪。ミャンマーや中国、そして今年2月の日本訪問と外交活動を活発化している。

 この軍事クーデターにお墨付きを与えたプミポン国王といえば、ここ数年来、入退院を繰り返し、昨年10月の胆のう摘出手術以降、バンコクのタイ国立シリラート病院での日々が続いている。一説によれば、高齢と健康不安から、今回の軍事クーデターがプミポン国王による穏便調停の最後なのではとささやかれている。

最後のチャンスに賭けた暫定政権

 それゆえに、黄色(保守派または王室派)と赤色(タックシン派)の対立、傍から見れば、形だけの民主主義から生まれた権力争いに対して、相撲の行司よろしく、軍事クーデターが“まわし待った”を掛け、暫定政権による“水入り”から、辛抱強く民衆の民度向上、デモクラシーの浸透と成長を待っているようにも映る。少なくとも自分にはそう感じる。

 最後のチャンスに賭けた、成熟した民主国家への成長と発展。そう考えれば長期政権の目もなくはない。そして、プミポン国王には、成熟にめどが立つまで長命を願うほかない。

道端の屋台にもインフレの波

 そんな勝手な憶測を知る由もなく、バンコクの街角は相変わらず暑く、路行く人々は明るい。

 変わったと言えば、小学生でさえスマートフォン(スマホ)に見向きもしなくなったこと。それと、道端の屋台がジリジリと値上がりし、そのインフレ効果(相対的に乗車賃が下落)からか、BTS(スカイトレイン)に人が溢れ、乗るのにひと苦労することぐらいか。

 ちょっと前なら、歩きスマホをすれば子供の2~3人は振り向いたものだが、今は誰一人見向きもしない。身近なモノとしてスマホが日常に浸透した証しだろう。

 その恩恵で、周りをうかがいながら用心深くスマホを取り出す必要がなくなったのは有難い。まぁ油断は禁物だが。

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