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エッテハディー・サイードレザ(えってはでぃー・さいーどれざ)

コラムニスト・翻訳者

エッテハディー・サイードレザ

イラン生まれ。テヘラン大学外国語学部日本語学科卒業。東北大学日本語・日本文化研修プログラム終了。韓国インハ大学院政治・国際関係学科にて博士前期課程を修了。現在、東アジアを中心にイランの通信ネットワークにて記事を寄稿。JICAテヘラン事務所関連の仕事きっかけにフリーランスの通訳者・翻訳者としても活動。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

100%イラン視点

古代レスリング道場はイラン文化の大黒柱

2014年6月20日(金)

 古代人は体を鍛えるとともに、戦争の準備をするため、レスリングをしたと言われます。エジプトのある洞窟で発見された、1万5000年前に描かれた壁画にも、人がレスリングをしている光景が描かれていたそうです。古代ギリシアの五輪大会の種目にもレスリングがありました。古代ローマにもレスリングが存在したそうです。

 同様に、イラン(古代ペルシア)にもレスリングが広まりました。

 レスリングの道場に相当するのが「ズルハーネ」です。ズルは「力」、ハーネは「場」。したがって、ズルハーネは体を鍛え、力をつける場所の意味になります。10~20人の男性が用具を着けた訓練、用具無しの訓練、そして、レスリングをし、戦争の準備のためにズルハーネに通いました。

ズルハーネ(撮影:アフマッド・ムサヴィー、以下同)

 ズルハーネには最初、兵士だけが通っていました。しかし、時間が経つにつれて、一般人も通えるようになりました。現代のボディービルディングサロンと同じ役割を果たしていたと言われます。現在、イランには約500のズルハーネが残っています。

 10~20人の男性が「ゴード」と呼ばれる丸い場所に集まり、トレーニングします。「モルシェド」と呼ばれる担当者が、イランの楽器である「ザルブ」を使ってリズムをとります。さらに、モルシェドは伝統・宗教的な歌を歌って、参加者の精神も鍛えます。

モルシェドが「ザルブ」を使ってリズムをとる

 国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が2010年、ズルハーネを世界の無形遺産として承認しました。このズルハーネは大きく3 つの点――宗教、武芸、文化――で評価できます。

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