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野口 昌克(のぐち・まさかつ)

日本政策学校研究員

京都大学理学部卒業、同大学院生命科学研究科博士課程修了。先端科学(難病、がん治療)に従事する。2007年、ドリームインキュベータに入社。ベンチャーインキュベーション、大企業コンサルティング、政府との産業プロデュースを経て、2012年から外資系ヘルスケア会社マーケティング部にて医療分野の新規事業開発等を担当する。
日本政策学校では、2012年に「政治家のIT利用調査」を企画、プロジェクトリーダーとして推進。ソーシャルメディアによる新しい政治のあり方について検討している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

国会議員とITの調査~2013年参議院選挙版

選挙アプリを実際に使ってみた感想~「“微妙に”面白い」

2013年7月18日(木)

 ネット選挙解禁から約1週間。様々なサイト、アプリを使ってみた上で、選挙、市民、候補者、そしてメディアの新しいあり方について考察してみたい。

市民から見れば、楽しく、便利になった選挙

 ネット選挙になり、市民目線から見れば、非常に面白くなった。これまでも、政治家にとっては、選挙はお祭りに近いものであったが、ネット選挙の解禁により市民にとっても、一種お祭りに似た楽しさが提供されるようになった。

 例えば、自民党は「あべぴょん」という無料ゲームを、総務省管轄の中央選挙管理会はLINEの公式「参院選2013」で公式スタンプを提供、民主党はアメーバピグの中で、海江田代表と細野幹事長がネット住民に向けて街頭演説しオリジナルアイテムを提供、共産党も公式アプリの中の「カクサン部」でアニメ動画や歌、空想グッズなどを提供しており、選挙に興味がなかった人も楽しめる。

 また、従来だと地域にいる候補者の情報を集めようとすれば、各候補者のホームページを個別に見つけたり、政見放送や街頭演説、ビラを駅前などで手に入れるしかなく、時間や場所に制限されたり、面倒だったりもした。しかし、今回のネット選挙では、ほぼすべての情報が手元の携帯で入手可能である。

 携帯アプリ「選挙!2013年夏参院選選挙」「ポケット政治」では、各候補者や政党が保有するSNSへのリンク先につながっており、個別に情報が取得できる。「選挙!参院選」でMy選挙区登録しておけば、自分の地域の候補者がどういった政策を出し、どういった行動をしているかを全て見て、比較することが可能となってくる。従来は各候補者の政策の違いなどみることも大変であったが、携帯アプリを使えば、ものの数分で各候補者のプロフィール、政策、人柄を知り、比較可能となってくる。さらに考えれば、携帯を中心に選挙情報取得が進めば、ネット活用を行っていない候補者は、情報がないために、比較判断の候補から外れることになり、選挙においては非常に不利になってくる可能性がある。

一方で、より厳しい目線にさらされる候補者

 ネット選挙により、市民は楽しい選挙戦になる一方で、候補者はより厳しい洗礼にさらされる可能性が高い。ツィッターで今の現状をつぶやき、フェイスブックでは政策の議論、ユーチューブで演説。従来よりも多くの場面で有権者にさらされることになる。さらに、デジタルの恐ろしさは、一度上がった情報が消せないところにある。

 自民党は、今回のネット選挙に対して、各候補者に対して常時ネットを見られる端末を配布し、地域の有権者や候補者の情報を提供する仕組みと、トゥルースチームという誹謗中傷対策チームを整備した。民主党も誹謗中傷に対する対策に乗り出している。ツィッターやフェイスブックに対する書き込みや、また候補者のちょっとした仕草を有権者や相手陣営がユーチューブで流し、ネガティブ効果に働く可能性があるからである。

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田坂 正樹 ピーバンドットコム社長