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麓 幸子(ふもと・さちこ)

日経BPヒット総合研究所長・執行役員

麓 幸子

1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。同年、法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。経団連21世紀政策研究所研究委員。筑波大学非常勤講師。経産省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーター。

◇主な著書
就活生の親が今、知っておくべきこと』(日本経済新聞出版社) 2011
なぜ、女性が活躍する組織は強いのか?』(編著、日経BP社) 2014
企業力を高める―女性の活躍推進と働き方改革』(共著、経団連出版) 2014

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

女性の活躍する組織の新常識

カゴメの長期目標は全階層女性比率50%

2016年8月8日(月)

女性活躍推進法が施行して4カ月たった。新法に対応して女性活躍の行動計画を立て労働局に届けて公表し、やれやれという一服感が漂うなかで、カゴメが高い目標を打ち出した。「社員から役員まで全階層を女性比率50%にする」という。ただし、20~25年後の目標だ。たとえ、ロングレンジな目標だとしても国内企業でここまで言い切っている企業はまれであろう。その意図はなんなのか?寺田社長に聞いた。(インタビューアー/麓幸子=日経BPヒット総合研究所長・執行役員、取材・文/西尾英子)

勝ち残るためにイノベーション創出は欠かせない

まずは、改めて、カゴメがダイバーシティを推進する目的を教えてください。

寺田直行代表取締役社長(以下、寺田):先日、イギリスがEUを離脱するという、まさに想定外の出来事が起きました。世界各国で人種や民族などの政治的な問題や宗教が絡み、世の中は予測のできない時代に突入しています。
 しかしそんな先行き不透明な厳しい時代の中でも、我々企業は勝ち残っていかないといけない。国の政治や経済政策に期待ができない、追い風にならないという前提で考えた時に、10年先、カゴメが勝ち残るにはどうすればいいか。その答えが、イノベーションの創出とグローバル化の2つです。そして、イノベーションを創出する手段として、ダイバーシティ推進が欠かせないと考えています。
 世の中は今、皆が同じ解を求めない、不確実性の時代です。様々な考え方を持つ人がいろいろな意見を出し合う。イノベーションは、異質同士がぶつかり合うところから生まれます。そんな多様性のある組織づくりのために、まず出遅れている女性の活躍から着手し、当社のすべての人財を生かしたいと思っています。

カゴメ代表取締役社長 寺田直行氏
<プロフィール>1978年カゴメ入社。2004年営業推進部長。05年取締役執行役員。06年東京支社長。08年取締役常務執行役員。コンシューマー事業本部長。10年取締役専務執行役員。13年代表取締役専務執行役員。14年代表取締役社長

10年先を見据えた変革を進めることになったきっかけはなんでしょうか。

寺田:ベースにあるのは、2016年からスタートした中期経営計画で掲げた“10年後のカゴメ像”です。「食を通じて社会問題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い会社になる」をありたい姿とし、そのために何をすべきかを考えました。
 直近の業績が伸び悩み、減益が続く要因を振り返ったところ、「外部環境の変化に疎い」という反省がありました。これまで100年以上トマトを中心に商品展開してきましたが、“いいものを作っていればそれでいい”といった唯我独尊的な発想で、世の中の変化に対応できていなかった。そこで、「10年先の未来」をしっかり見ていこうと環境予測を行ったのがそもそものきっかけです。
 急激な変化に負けず、持続的な成長を遂げるためには、先を見据えたビジョンを作り、トップが強く繰り返し訴えながら、従業員を同じ方向へ向かわせることが何より大切。これは、私が長年言ってきた理想のスタイルでもあります。

カゴメといえば、トマトを中心にした商品展開で馴染み深いのですが、最近は扱う商材がさらに広がり、変化を感じます。

寺田:日本企業の場合、たいてい調味料メーカーは調味料、飲料メーカーは飲料のみを扱うところが多いのですが、カゴメは、トマト調味料と野菜飲料の両方を取り扱っている唯一の食品メーカーです。トマトケチャップから始まり、トマトジュース、そこから野菜飲料というひとつの大きなカテゴリーを作り、98年からは生鮮トマト事業を本格スタート。今では国内シェアの3%を占めるトップブランドへ成長しました。最近は時代のニーズに対応し、パックサラダ事業も首都圏で始まっています。「トマトの会社」から「野菜を供給する会社」へと事業領域が広がりつつありますね。

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