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宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア副編集長

宮沢 洋

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

◇主な著書
ポストモダン建築巡礼』(日経BP) 2011
昭和モダン建築巡礼東日本編』(日経BP) 2008
昭和モダン建築巡礼 西日本編』(日経BP) 2006

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

出張ついでに古建築探訪! 日本遺産巡礼

旅行が楽しくなるキーワード図解(西洋建築編)

2015年5月23日(土)

 今回は明治維新以降に建てられた西洋風の建築をより楽しむための必須キーワードを10選んで図解する。少し気が早いかもしれないが、夏休みに、明治維新後に発展した港町などを訪れてみようと計画している方は必読だ。本場、ヨーロッパでたまたまこの記事を読んでいる方にもきっと役立つことと思う。

 最初に書いておくと、選んだのはこの10個。

(1)アーチ(2)ボールト(3)キーストーン(4)キャピタル(5)ファサード(6)ゴシック(7)アールヌーボー(8)モダニズム(9)トラス(10)ポストモダニズム

 文系出身の筆者の経験上、この10個の言葉の意味が分かれば、ほとんどの建築の特徴を頭の中で整理できるようになる。では、前置きはこのくらいにして、西洋建築の扉を開けよう。

(1)アーチ

キーワード上の星印は、★★★:絶対に覚えよう、★★:知っていると楽しめる、★:かなりのツウ(イラスト:宮沢洋)

 古典的な西洋建築を説明するときの最重要ワードがこの「アーチ」だ。アーチ=arch=弓。つまり弓状の形だ。

 なぜ弓型が重要なのか。木造建築が多かった日本と違って、西洋建築発展のベースとなったのは石を積み上げる建築だ。これは積石造、あるいは組積(そせき)造と呼ばれる。積石造では、アーチを使わないと大きな窓がつくれない。考えてみれば当たり前の話だが、文系出身の筆者はこのことを知ったときに、「そうか、だから洋館の窓の上はみんな円形なのか!」といたく感激した。なので、そんなことは知ってる、という方には申し訳ないが、アーチの基本を少々。

 アーチのつくり方はシンプル。2方向から石を上に積んでいって、途中から徐々に斜めに倒し、両方を合体させる。互いに押し付け合う力がバランスして、倒れなくなるわけだ。アーチは上から押さえつける力にはけっこう強い。日本にもアーチの石橋が多く残っているので、体感的に分かるだろう。

 ただし、このつくり方は横方向の揺れには弱い。だから、地震の多い日本では、建築は古来から積石造ではなく木造が多かったわけだ。

 考えてみると「建築」の英単語は「architecture」。頭にアーチ(arch)が掲げられるほど重要だったのか!……と思ってみたりもしたのだが、このarchは「初め」や「統治」が語源で、弓ではないらしい。残念。

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