• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

森本 千賀子(もりもと・ちかこ)

リクルートエグゼクティブエージェント・エグゼクティブコンサルタント

森本 千賀子

1993年、現リクルートキャリアに入社。1年目から営業トップセールスウーマンとして社内外で有名な転職エージェントに。2010年4月、リクルートエグゼクティブエージェントに参画。12年7月にNHK番組「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。著書に、『リクルートエージェントNo.1営業ウーマンが教える 社長が欲しい「人財」!』『No.1営業ウーマンの「朝3時起き」でトリプルハッピーに生きる本』『本気になれば人生が変わる! HONKI SWITCH ON』『メンターBOOKS 女性管理職のFAQ』、最新刊『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』などがある。

◇主な著書
1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』(日本実業出版社) 2013
メンターBOOKS 女性管理職のFAQ』(朝日新聞出版) 2013
本気になれば人生が変わる! HONKI SWITCH ON』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

森本千賀子のワーママを活かすマネジメント術

時短ママ社員から成果を引き出す簡単な方法

2013年12月2日(月)

 育休から職場復帰し、「短時間勤務制度(以下、時短勤務制度)」を利用して働くワーキングママ(以下、ワーママ)が増加中です。時短勤務制度の適用期限も「小学3年生」までに延長されるなど、ワーママが育児と仕事を両立しやすい体制の整備は進んでいます。

 しかし、ワーママの「キャリア構築」については、まだまだ道筋を描くことができていない企業が多いようです。自分もワーママであり、かつ、ワーママ部下のマネジメントも行ってきた私自身感じているのは、まずは直属の上司が、ワーママやワーママ予備軍の部下とキャリアビジョンを共有することが大切だということです。

 時短勤務中のワーママ社員に対して、「責任ある仕事は任せられない」として、アシスタント(補助的)業務のみを与える上司は少なくありません。もちろん、それを望むワーママもいるでしょう。「家庭生活を重視するため、職場での負担や責任は軽くしたい」と思うワーママにとっては、アシスタント的なポジションは働きやすいはずです。

 しかし、「これまでと同じようにキャリアを積み上げていきたい」という志向を持つワーママたちに同じことをすれば、彼女たちの胸の中に強い葛藤を生んでしまいます。「今は子どもが小さく手がかかっているからしょうがないとしても、子どもが小学校高学年に上がって、時短からフルタイムに戻った時、こんな自分に一体どんな仕事ができるのか?」という不安や不満です。

 現在、30代前半の社員であれば、7~8年後は40代目前になってしまいます。「その先のキャリアをどう積んでいくか、全くイメージできない」というのが彼女たちの本音でしょう。実際、会社側もどんな業務やポジションを与えればいいか悩んでいると、クライアント企業の経営者や管理職からよく相談されます。ワーママの急増も、時短勤務の適用期間延長もここ数年のことで、モデルケースは少なく、ワーママも会社も不安を抱えているのです。

 そんなワーママ社員に、どうすれば、ビジョンを持って意欲的に仕事に取り組み、高いパフォーマンスを挙げてもらえるか。それは、直属の上司にかかっているといって過言ではありません。ではその具体的方法とは、まず、ワーママ部下が「どんなキャリア構築を望んでいるか」を理解することが第一歩です。

 ワーママの中には「時短勤務の身だから、補助的な仕事しか任せてもらえなくても仕方がない」とあきらめつつも、本心では「今までと同じようにキャリアを積みたい」と考えている人が実は数多くいるはずです。でも、上司を始めとする会社側が全くケアせずに彼女たちを放置していると、ワーママはその思いを押し殺し、マネジメント側にとってももったいない事につながります。「やっぱり私は会社から必要とされていないのだ」と感じさせてしまえば、彼女たちの気持ちは仕事から離れていく。これは双方にとって悲劇です。

 これを解消するのは、思うより簡単なのです。ほんの1時間でもいいので、「あなたはこれからどんなキャリアを歩んでいきたいか」と彼女と本音を語り合うことです。そして、ワーママの「キャリアを積みたい」という意思を確認できたら、それを信じて、重要な仕事やポジションを思い切って任せてみる。その際、「自分がしっかりとフォローする」という姿勢を見せることが必須です。目標とやりがいを得たワーママは、高いパフォーマンスを発揮するはず。そして、「私を信じてくれた上司の期待に応えたい」という気持ちも、頑張りを後押しすることでしょう。

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧