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菅田 一基(すがた・かずき)

ローランドベルガーシニアプロジェクトマネージャー

菅田 一基

米国系コンサルティング会社、国内金融機関(証券、銀行)勤務を経て、ローランド・ベルガーに参画。電機、通信、医薬・メディカル、化学、機械、自動車、金融など幅広い業種の大手企業に対し事業戦略(新規事業)、M&A戦略(クロスボーダー)、PMI(海外買収子会社の統合)、グループ経営・組織再編(海外現地法人)、営業戦略、IT戦略などの豊富なプロジェクト経験を有する。欧州ジャパンデスク(フランクフルト駐在)

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

欧州発・最新“マルシェ”

独自の進化を遂げる欧州コンビニ

2013年12月2日(月)

左がフランスのカルフールシティ、右がドイツのREWE to go。欧州でも独自のコンビニ店舗が普及している

 欧州では景気回復の機運が高まりつつある。さらに、クリスマスシーズンを控え、一層個人の消費は活発化してくる時期に差し掛かりつつある。筆者の駐在するドイツの人々は、買い物が大好きだ。毎日買い物に行くのは当たり前、週末の家族全員でのショッピングは何度同じショッピングセンターに行こうが飽きることがないようだ。また、週明けの月曜日に大きな荷物を抱えて帰路を急ぐ姿もどこか楽しげだ。無駄やマンネリも楽しむ、そんな雰囲気が欧州には感じられる。

 だが、このような伝統的な欧州のライフスタイルにも変化が見られる。より手軽に欲しいものが手に入る、便利な店舗が求められていることは言うまでもない。欧州小売市場は、企業の集約化・淘汰が進んだ、典型的な寡占市場であるが、寡占プレイヤーといえども、シェアだけでは顧客を捉えておくことはできない。新しいライフスタイル・消費行動への機敏な対応が求められているのだ。

家計に余裕ある層がターゲットのカルフール

 連載2回目の今回は、欧州でのコンビニ型店舗の普及状況を通して、ドイツ・フランス・イギリスという主要国での小売市場の特徴を概観してみたい。実感としても小型店舗は増えつつある一方、その内容には、国ごとの事情を反映した相違点が見られる点もご紹介していきたい。

フランスのショッピングモールの風景

 カルフールは、いまや欧州で最大規模を誇る小売企業である。また、比較的早くからコンビニ型の小型フォーマットの展開を開始しており、既に1000店を超える規模となっている。店作りや立地などから考えると、それなりに家計の余裕のある層をターゲットしていると想定される。また、ターミナル駅などにも展開しており、都心で働く層をターゲットしていると考えられる。

 惣菜などだけでなく、新鮮な野菜や果物、ワインなどの品揃えが豊富で、小型店舗ではあるが、内容は充実しており、こだわりを持ったショッピングにも耐えられる構成になっている。ワインは壁一面に陳列されており、フランスでは、コンビニといっても、良いものを求める層が多いのかもしれない。またプライベートブランドも展開しているが、どこか洗練されている感じがするデザインとなっている。日本で言えば、成城石井といったところだろうか。チーズなどの品揃えは豊富になっており、こだわり派にも耐えうる店作りを意識しているのではないだろうか。

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