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小川 進(おがわ・すすむ)

神戸大学大学院経営学研究科教授

小川 進

1987年神戸大学経営学部卒業。89年同大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了。98年米マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.(経営学)を取得。神戸大学経営学部助教授などを経て、2003年から現職。専攻はマーケティング、イノベーション管理。

◇主な著書
ユーザーイノベーション: 消費者から始まるものづくりの未来』(東洋経済新報社) 2013
新装版 イノベーションの発生論理』(千倉書房) 2007
競争的共創論―革新参加社会の到来』(白桃書房) 2006

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

MBA看板教授が読むビジネス潮流

「ユーザーイノベーション」が切り開く新たな可能性

2013年12月19日(木)

 企業の経営に影響を及ぼす可能性のある時事的な話題を取り上げ、国内有数のビジネススクールの看板教授たちにそのインパクトを読み解いていただくシリーズ。

 今シリーズのテーマは「ポスト『マス広告』時代のマーケティング」。マス広告を通じて大量生産・大量販売するという従来の方法が機能しなくなっていると言われる。そうした中、企業のマーケティングや経営戦略はどうあるべきなのか。国内ビジネススクールの教壇に立つ4人の論客に、リレー形式で登場し、持論を披露してもらう。

 最後に登場するのは、マーケティングやイノベーションを専門とする小川進・神戸大学大学院経営学研究科教授。消費者が自ら開発を行う「ユーザーイノベーション」は、既存のメーカーにとっても新しい成長の種を探す機会になり、消費者と企業は共存共栄の関係を築くことができると主張する。

(構成は峯村創一=ライター)

神戸大学大学院経営学研究科の小川進教授(写真:山田 哲也)

 日本は、1970年代に「お腹いっぱい食べられたら幸せ」だった「モノ不足の時代」から、「お腹いっぱいで、メタボにならないか心配」という「モノ余りの時代」に入りました。

 さらに、インターネットの発達により、10年ほど前から「情報余りの時代」に突入しています。

 今どきの学生たちは、自分のパソコンを使って、好きな時にインターネットで話題になっている映像を動画投稿サイトの「You Tube」で検索して見ています。インターネットには自分で処理不可能なほど大量の情報が流れていて、欲しい情報は欲しい時にいつでも取れるという状態になっています。かつてのように家族そろって茶の間のテレビで同じ番組を見る、というスタイルではありません。

 モノ不足の時代には、少品種の大量生産で原価を下げ、マスメディアを通じて全国広告を打って販売するのは適切でしたが、もはや消費者は「食べたいものじゃないと食べない」わけです。生産者が過剰生産に陥るのは当然です。

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