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梶原 しげる(かじわら・しげる)

アナウンサー

梶原 しげる

1950年生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーになる。92年からフリーになり、司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。「日本語検定」審議委員を担当。

◇主な著書
その物言い、バカ丸出しです 「軽く見られない話し方」』(角川SSC新書) 2014
すべらない敬語』(新潮新書) 2008
敬語力の基本』(日本実業出版社) 2010

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

NHKの正しい日本語「放送用語」さえ変えてしまう「流行歌」のスゴイ力

2014年3月26日(水)

発表当時は問題日本語だった『なごり雪』が<季節の言葉>に

 シンガーソングライターの伊勢正三さんとラジオでお話しした。1974年にかぐや姫のアルバムの収録曲として発表され、翌75年にはシングル発売されイルカさんが歌い、スタンダードナンバーとなっている名曲『なごり雪』の作者でもある。

 「なごり雪」は女性セブン(2013年11月17日号)「思い出の名曲ランキング」の「好きな泣ける曲部門」ランキング第3位。

 そして「青春の思い出の曲部門」では第1位!

 サザンやミスチル、ユーミン、松田聖子さんなどを押さえて堂々の首位だ。

梶原:「良い曲ですねえ。ところで、日本気象協会が募集した新しい季節の言葉36選、3月の三つの中にこの<なごり雪>が選ばれたってご存知でしたか?」

伊勢:「ものすごくうれしかった! 実はこの曲を発表した当時、なごり雪、という言葉についてちょっとした問題提起がなされました。粉雪、細雪はあっても、なごり雪、などという雪も言葉も存在しない。勝手にこんな言葉を作られては日本語の乱れを助長する。「名残の雪」に変えたらどうだとまで言われたんです。作り手としては<の>はどうしても入れたくなかった。曲はヒットしましたがモヤモヤは残りました。あれから40年近くたって気象協会の<季節の言葉>に選ばれたと聞き、胸のつかえが下りた気分です……」

 季節の言葉36選を選ぶ側の一人として、私は選考過程を知っているが、歌人、国語学者、暦学者など、専門も年齢も様々な委員達で「日本語として問題だ」と「なごり雪」に異を唱える人は誰もいなかった。

 長きにわたり多くの人に歌い継がれるうち「なごり雪」はすっかり「適切な日本語」としての地位を築き上げた。「流行歌の力」はスゴい、と思った。

「白夜」も名曲『知床旅情』までは「はくや」と発音されていた!?

 そこで突然ですが、あなたは「白夜」をなんと発音するだろうか。

 「びゃくや」、に決まっているじゃない? とお思いかもしれないが、1960年代までは「はくや」が「びゃくや」と同じぐらいに使われていたらしい。

 Wikipediaにもあるが、1970年、加藤登紀子さんで大ヒットした『知床旅情』(作詞・作曲 森繁久彌)で♪~びゃくやは、明ける~♪と、白夜を「びゃくや」と歌ったことから「白夜」=「びゃくや」が圧倒的になったとはしばしば言われる話だ。

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