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秋山 ゆかり(あきやま・ゆかり)

事業開発コンサルタント・声楽家

秋山 ゆかり

 1973年生まれ。イリノイ州立大学アーバナ・シャンペン校 情報科学学部・統計学部卒業。イリノイ州立大学在学中に、世界初のウェブブラウザーであるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスや インターネット映画広告サービス等数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。
 ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタントを務めた後、イタリアへ声楽留学。 帰国後、国内外で演奏活動をしながら、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長等を歴任。2011年には、全IBMの社員の中から40人のリーダーの1人に、日本人女性で唯一選ばれた。2012年株式会社Leonessaを設立。政策立案と事業開発コンサルティングをはじめ、コンサートのプロデュースや演奏を行う。尚美学園大学 音楽表現学科講師。

◇主な著書
ミリオネーゼの仕事術〈入門〉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 2004
1日30分「思考力」エクササイズ』(PHP研究所) 2007
考えながら走る―グローバル・キャリアを磨く「五つの力」』(早川書房) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

秋山ゆかりの女性キャリアアップ論

クリントン氏阻んだ女性発の「ガラスの天井」

2016年11月22日(火)

ヒラリー・クリントン氏は、2016年11月9日、ニューヨークのニューヨーカーホテルで米大統領選の敗北演説を行った。(写真:代表撮影/UPI/アフロ)

 先日開票された米国大統領選挙は、ヒラリー・クリントン氏が優勢と報道された時期もありましたが、ふたを開けてみれば、ドナルド・トランプ氏の勝利に終わりました。

 私はイリノイ州シカゴ郊外出身で、今でも交流ある友人からの情報を元に、この結果を予想していた一人です。とはいえ、同じ女性として、初の女性大統領の誕生を願っていたのも事実。クリントン氏の敗北は残念でなりません。今回は、クリントン氏がアメリカで置かれていた状況を読み解きながら、女性リーダーとして求められる、「多様な価値観を持つ人々との付き合い方」について考えてみたいと思います。

クリントン氏敗北を予想した3つの理由

 クリントン氏の当選が難しいと予測していた理由は3つあります。

 1つ目は、女性でもヒラリーが嫌いという人が少なくないことです。45歳以上のキャリア女性に人気があるクリントン氏ですが、20~30代の若い女性キャリア世代からは、「パワーウーマンの象徴のような彼女を好きになれない」「夫の力を借りてキャリアを築いてきたような人をロールモデルにはできない」と言われています。

 2つ目は、米国は依然として白人男性社会で、女性が大統領になるのを望まない人が多いということ。黒人男性大統領の後に、女性が大統領になるとすると、女性に対するバイアス(偏見)が存在する以上、男性にとっても女性にとっても、そして、どんな人種に対しても完璧な存在でなければ、大統領になるのは難しいでしょう。長い選挙戦を迎える時点でクリントン氏以上に女性大統領に近かった人はいませんが、どこから見ても文句のつけようがないレベルではなかったことが、当選が難しいと予想していた理由の1つです。

 3つ目は、都会と地方での温度差です。都会と地方の格差は深刻です。米国民の求める経済政策の変化に対して、クリントン陣営は建設的な政策を出さず、米国がどのように成長していくのかを描けませんでした。トランプ氏は、女性蔑視発言や移民排他発言を連発しながらも、法人税の大幅引き下げなど米経済を好景気へ導く施策を打ち出しています。男尊女卑や民族排他主義的な傾向は、米国にはもともとあるものと、多くの有権者は理解しています。そんなことよりも経済政策をどうするのか。経済政策に期待していた地方の有権者に対するクリントン陣営の読みの甘さが、地方票の伸びの悪さに繋がりました。

 上記の3点いずれもが、自分と違う人たちの中で、どうリーダーシップを発揮するかを考える際に示唆を与えてくれるものです。

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