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須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日経ビジネス記者

須永 太一朗

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当し記者のイロハを学ぶ。その後は主に証券部で日本株相場を取材。航空、海運、非鉄金属、製薬、ビールなどの業界も担当した。14年3月に日経BP出向、日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 内輪で駅伝大会に参加することが恒例行事となりましたが、回を重ねるにつれて強く思うのが、コースの下見や練習(走り込み)など、当日に向けてしっかり準備することの大切さ。不思議と自信(根拠のない自信も含めて)がついて好記録を狙えたりします。でも直前に飲み会が続いて走り込みをしていなかった時は、漠然とした不安が頭から離れず、ここぞという場面で踏ん張りがきかなかったりします。

 仕事でも同じで、初めての分野の取材ほどしっかり準備して臨まないと、つい気持ちで負けてしまいがち。日々の勉強を怠らず、丁寧な取材を心掛けていきます。

JR 思考停止経営からの決別

海を渡る鉄道事業…進むJRの海外展開

2017年3月13日(月)

国鉄の分割民営化でJR7社が発足してから30年を迎える。次の30年を見据え、企業として成長を続けるには海外での事業展開も選択肢の1つだ。主力の鉄道事業で、各社は運行管理システムや保守などの技術支援、そしてコンサルティング業務を手掛けている。先行する東日本旅客鉄道(JR東日本)と東海旅客鉄道(JR東海)の取り組みを追った。

 2016年8月。タイ・バンコクで新しい都市鉄道がお目見えした。北西部の郊外にあるバンヤイ地区と、北部のバンスー地区を結ぶ「パープルライン」だ。16の駅があり、走行距離は約23km。東日本旅客鉄道(JR東日本)が事業に参画した。

JR東日本が参画し、運行を始めたタイ・バンコクの「パープルライン」(写真:朝日新聞社)

車両や信号メンテナンスを請け負う

 JR東日本は丸紅、東芝との共同出資会社をバンコクに設立。この会社がパープルラインの車両や信号、地上設備などのメンテナンスをトータルに請け負う。JR東日本の子会社、総合車両製作所はパープルライン用の車両を新造、供給した。3両編成のステンレス製の車両が21編成で、計63両に上る。

 パープルラインへの参画は、日本の鉄道業界にとって大きな意味を持つ。日本の企業連合が海外での鉄道メンテナンスを請け負うのは初めてだからだ。バンコクの都市交通に日本製の鉄道車両が採用されたのも初めて。JR東日本の三宅俊造・国際業務部担当部長は「欧州企業の牙城に切り込めた」と胸を張る。パープルラインは今後、バンコク中心部への延伸も計画されている。ビジネスチャンスは大きい。

 JR東日本は、2012年発表の現在の中期経営計画「グループ経営構想Ⅴ(ファイブ)」で、海外の鉄道プロジェクトに積極的に参画し、成長を目指すことを掲げた。ただ国鉄時代の路線を引き継いでの運行が中心だった経緯から、新たに路線を開く経験には乏しい。そこで「得意なオペレーションの分野で、海外事業を広げていく」(JR東日本の三宅氏)方針だ。

 インドネシアの都市鉄道では2013年から技術者を派遣し、車両メンテナンスの技術支援を手掛ける。中古車両の譲渡も進めており、昨年1月の段階で約470両がインドネシアの鉄道会社に入った。かつて埼京線や南武線で使われていた中古車両が、今は現地で運行している。アジア以外では、英国で都市鉄道の運営権の取得を目指している。

 JR東日本は今後、高速鉄道事業への本格的な進出も検討している。インドでは西部のアーメダバード~ムンバイ間(約500km)を結ぶ高速鉄道プロジェクトに参画する。2023年の開業予定で、インド国内に7つある高速鉄道の建設計画の中で、最優先路線に位置付けられている。人口はムンバイが約1200万人、アーメダバードが約560万人。JR東日本の三宅氏は「沿線にも大きな規模の都市がある」と話し、市場の大きさに期待を寄せている。

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