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加藤 嘉一(かとう・よしかず)

日本語・中国語・英語でコラムを書く国際コラムニスト

加藤 嘉一

1984年静岡県生まれ。2003年、高校卒業後に単身で北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。上海復旦大学新聞学院講座学者、慶応義塾大学SFC研究所上席所員(訪問研究者)、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)フェローを経て、現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

◇主な著書
脱・中国論 日本人が中国とうまく付き合うための56のテーゼ』(日経BP) 2012
われ日本海の橋とならん』(ダイヤモンド社) 2011
いま中国人は何を考えているのか』(日本経済新聞出版社) 2012

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

2012年夏に約10年間過ごした中国を離れ、アメリカに拠点を移しました。ハーバード大学では北京大学時代ほど忙しくなく、腰を据えて研究や議論に時間を割くことができています。ランニングが日課である僕にとって、美しいCharles riverは最高の環境です。アメリカ社会を理解するために、時間さえあればボストンを出てフィールドワークしてます。相変わらずおでかけ好きです。人生で初めて「ライフ」(食事を作ったり、買い物に行ったり)をできているのも新鮮な経験です。

 アメリカ社会はチャンスが至る所にありますが、良くも悪くも極度に制度化されたエスタブリッシュメント社会(特にハーバードは)なので、新参者にとっては議論などにコミットメントはしやすいですが、そこからのし上がっていき、成果を形にするのは難しいと感じています。

 一方、中国は制度化されていないのでどこからコミットメントするかが難しいですが(ルールも欠落していますし)、良くも悪くもカオスで、あらゆる所に「隙間」が潜んでいるので、特定の分野でのし上がるには魅力的な社会だと感じています。以上、僕なりに日本人として中国→米国と渡り歩いてきた経験則ですが、第三者として米中社会を比較することは興味深く、米中関係の今後や中国の将来を考えるにも有益なので、引き続きウォッチしていく次第です。

米中新時代と日本の針路

最終回:米中の相互不信を解くカギはあるか?

2015年3月26日(木)

 2015年3月16日、16時50分。北京・人民大会堂福建庁。

 習近平国家主席がドリュー・ギルピン・ファウスト ハーバード大学学長を迎え入れ、歓迎の言葉を述べた。「こうして再会できてとても嬉しいです。前回、私たちがお会いしたのは2008年、まさに今日と同じこの場所でしたね。ハーバード大学と中国の教育・科学技術界は長期的な交流と協力があり、素晴らしい業績を残してきました」。

 ファウスト学長は、習国家主席の歓迎に謝意を表した後、こう続けた。「前回お会いしたとき、私はまだハーバード大学の学長に就任したばかりでした。あれから、ハーバードと中国の関係は素晴らしい発展を遂げました」。

 習国家主席は、前日に閉幕したばかりの“両会”(全国人民代表大会&全国政治協商会議)の状況をブリーフィングすると同時に、今年9月に米国を公式訪問し、自らが提唱してきた“新型大国関係”を前進させるつもりであることを強調した。

 ファウスト学長は「明日、清華大学で講演させていただくことになっています。習国家主席の母校ですね」と語りかけた。この会談に出席した共産党関係者によれば、「習国家主席の表情、仕草、語り口はいつもの会談に比べて柔らかく、同学長に対する敬意というか、遠慮のような態度すら感じた」とのことだ。

 無理もないだろう。ファウスト氏は、習国家主席の実娘・習明沢さんが卒業して間もないハーバード大学の学長である。“保護者面談”において、学生の親が学校側、しかも学長に対して下手に出るのは当然の振る舞いと言える。

 1992年生まれの習明沢さんは2010年~14年までハーバード大学に学部生として在籍し、心理学を専攻した。実父が国家主席という境遇に負けることなく勤勉に学問に励み、14年5月29日、堂々と卒業証書を受け取ったとのことだ。(参照文献、峯村健司著:十三億分の一の男‐中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争、第二章“習近平の一人娘を探せ、小学館、2015年3月)。

 前出の党関係者は続ける。「今回、ファウスト学長に習国家主席の母校である清華大学で講演をしてもらい、そのお返しに、習国家主席が9月に訪米した際にハーバード大学で講演をするというシナリオが出来上がっている。習国家主席は米国の最高学府であるハーバードでの講演にこだわっている。だからこそ、“両会”が閉幕したばかりで次の仕事の準備に向けてバタバタしているタイミングでもファウスト学長と会った」。

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