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渡辺 順子(わたなべ・じゅんこ)

プレミアムワイン代表取締役

渡辺 順子

1988年に渡米し、2001年から大手オークションハウス「クリスティーズ」でワインオークションに携わる。NYクリスティーズでアジア人初のワインスペシャリストとして活躍。現在は、プレミアムワイン株式会社代表取締役。欧米のオークション文化、ワイン文化を日本に広めている。アメリカソムリエ協会・ソムリエ認定。ボルドーワインスクール、ディプロマ取得。WSETアドバンス取得

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

渡辺順子のワインの「美学」「経済学」

カリフォルニアの、とてつもなく高価なワイン

2015年2月27日(金)

カリフォルニア・ナパヴァレー産の超高額ワイン「スクリーミング・イーグル」。カリフォルニアで最も高価なワイン

 今回は、アメリカの超高級ワイン「カルトワイン」についてお話ししましょう。「カルトワイン」とはカリフォルニア州、主にナパヴァレーを中心に産出される超高価で高品質なワインの総称です。

 「カルト」とはもともと崇拝、熱狂、儀礼といった意味のラテン語から派生しました。今では宗教的な意味合いが強くなっていますが、今回ご紹介する「カルトワイン」もまさに「カルト」なワイン、「熱狂的な信者(ワイン愛好家)に崇拝されるカリスマ的存在のワイン」なのです。

 さて、読者の皆様はカリフォルニアワインに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。「コストパフォーマンスのいいワイン」「オーパス・ワンに代表される高級ワイン」「広い土地を利用した大量生産型ワイン」……などさまざまでしょう。

 実際に、様々なワインを産出するカリフォルニアですが、人気も価格も数あるフランスの銘醸シャトーをも押しのける“超”高級ワインが存在します。

ロマネコンティと一緒に盗まれたワインとは

 昨年末に、ナパヴァレーにある三ツ星レストラン「フレンチ・ランドリー」から高級ワインが盗まれた事件がありました。被害総額は30万ドル(約3600万円)にも達しました。この際、世界一高いワインであるフランス・ブルゴーニュ産の「ロマネ・コンティ」が数多く盗難に遭いましたが、このとき同時に盗まれたカリフォルニアワインがあります。

 それが、カルトワインを代表する「スクリーミング・イーグル」というワインです。世界の小売価格の平均額は1本2785ドル(約33万円)です。2006年産のインペリアルボトル(6000ml)は、2013年にシカゴで開催されたハート・デーヴィス・ハート社のオークションで、3万5850ドル(約430万円)で落札されました。

ナパヴァレーにある三ツ星レストラン「フレンチ・ランドリー」

 ロマネコンティに次いで高額なワインといえば、ボルドーの銘酒「ペトリュス」や「ル・パン」などがよく挙げられますが、スクリーミング・イーグルはヴィンテージによっては、これらフランスの歴史ある銘酒を上回る価格で取り引きされています。

 スクリーミング・イーグルは、カルトワインの中でも特に高価なワインですが、その他のカルトワインも、一般的にはオークションでしか買うことができないほど希少価値が高く、若いヴィンテージであっても最低数万円と高額で売買されています。

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