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小田原 浩(おだわら・ひろし)

マッキンゼー・アンド・カンパニー アソシエイトプリンシパル

小田原 浩

アジア地域における先端産業グループのコアメンバー。製造業企業に対して、商品開発戦略策定、購買・調達活動最適化等、戦略からオペレーションまで幅広いトピックを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

マッキンゼー・エクセレンス 

企業が情報の「罠」に陥らないためには?

2014年11月7日(金)

 マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社による日経ビジネスオンライン限定の本連載。最終回である今回は、アトランタオフィスのDave Fedewa、シカゴオフィスのAsutosh PadhiとシアトルオフィスのJim Williamsが共著した『From expectations to specifications: fact base required!』 を基に、マッキンゼー日本支社の商品開発研究グループを率いるパートナーのドミートリ・ミシュースティンとアソシエイトプリンシパルの小田原浩が、企業が情報の「罠」に陥らないことの重要性を論じます。

 テクノロジーの進歩に拍車がかかり製品のライフサイクルが短くなるにつれ、各社が競合他社に遅れを取らないよう対応に追われている。そのために、製造しやすく、過酷な状況でもパフォーマンスに信頼が置ける、複雑で高機能の製品を生み出すための知識やツール、プロセスに多くの企業が大々的に投資してきた。

 しかし、こうして設計された製品に重大な欠陥がある場合もある。なぜか、消費者が求めているものと違うのだ。製品が売れないのは、消費者が「値段が高すぎる」「複雑すぎる」と判断したり、重要な機能が備わっていなかったり、些細とはいえ重要な面で機能が劣っていたりするからである。時にはこれらの製品が売れる場合もあるが、製造コストが高すぎたり、消費者が納得する値段では割が合わなかったりするために採算はよくないケースが多い。

 これらすべての場合に共通している問題は、製品に取り組んでいるエンジニアやデザイナーのスキルが不足しているからではなく、不完全もしくは誤った顧客ニーズの情報に基づいてデザインを決めているからである。

陥りがちな4つの「情報の罠」

 これらの問題に取り組むビジネスリーダーとの議論を通じて、我々は製品開発プロセスが行き詰まる、4つのありがちな原因を突き止めた。すなわち、(1)不適切な顧客をターゲットにする、(2)誤った情報に依存する、(3)先入観に翻弄される、(4)仮に優れた情報を手に入れても製品に反映できない、である。

 いずれも、企業が「情報の罠」に陥ることで生じる。この「情報の罠」を回避することで、企業が顧客に愛されるヒット商品を生み出す確率は大いに高まる。

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