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鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表/技術ジャーナリスト/編集者

鶴原 吉郎

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、新素材技術の専門情報誌、機械技術の専門情報誌の編集に携わったのち、2004年に自動車技術の専門情報誌「日経Automotive Technology」の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、クルマの技術・産業に関するコンテンツ編集・制作を専門とするオートインサイト株式会社を設立、代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

クルマのうんテク

新型「ワゴンR」の顔が3つになったワケ

2017年3月14日(火)

新型ワゴンRの三つの「顔」。「FX」(上)、「FZ」(中央)、「スティングレー」(下)

 このコラムの第18回で取り上げた新型「アルト」以来、このところスズキはデザインで攻めてるなあ、という印象を受けている。デザイン面で筆者の印象に残っているスズキ車だと、かつての「フロンテクーペ」が、まだ若かりし頃のジウジアーロの手になる非常に洗練されたデザインだったが、その後、1988年に登場した初代「エスクード」や3代目アルトなども、当時としては非常に新しいデザインだった。初代エスクードは、機能性の高さを感じさせる直線的なデザインに、タイヤの周囲が膨らんだ形状の「ブリスターフェンダー」を組み合わせたのが斬新だったし、3代目アルトは、コストの制約が厳しい軽乗用車で、サイドウインドーがルーフまで回り込んだユニークなデザインを採用していた。

 最近の新型アルトや、このコラムの第48回で取り上げた「イグニス」は、初代エスクードやフロンテクーペのモチーフを取り入れていることを記事の中でも取り上げた。過去のクルマの優れたデザインを新型車に取り入れるというのは、国産車ではあまり見られないのだが、海外の車種ではむしろ、積極的に行われていることだ。

 新型ワゴンRでも、ベーシックなグレードと位置づけられる「FA」や「HYBRID FX」には、縦長のヘッドランプ形状や、リアドアの後ろにもウインドーを設けた「6ライト」のデザイン、さらにはリアドアの下に配置された横長のテールランプなど、初代アルトのデザインを連想させるデザイン上の特徴が与えられた。

 ただし、新型ワゴンRのデザインで、それ以上に注目されているのが「ついに顔が3つに増えた」ということだ。従来のワゴンRは、「標準車」と「スティングレー」という2つのシリーズがあり、それぞれが、最大の競合車種であるダイハツ工業の「ムーヴ」の「標準車」と「カスタム」に対抗していた。これに対して、新型ワゴンRは、従来の標準車に当たるFA、HYBRID FX、「HYBRID FZ」グレードの中で、最上級グレードのFZにはFAやFXとは異なるフロントデザインを与えたのだ。

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