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森田 直行(もりた・なおゆき)

KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)会長

森田 直行

1942年、福岡県生まれ。1967年、鹿児島大学卒業後、京都セラミック(現・京セラ)に入社。アメーバ経営の仕組みと情報システムの確立・推進を担当。1995年、社内ベンチャーとして立ち上げた事業をベースに京セラコミュニケーションシステム(KCCS)を設立、社長に就任(現・相談役)。2006年、京セラ副会長。同年、KCCSのコンサルティング部門を分社化しKCMCを設立、社長に就任。2010年、経営破綻したJALグループの再建に参画、副社長として稲盛和夫京セラ名誉会長とともに部門別採算制度の導入による経営改革を実行、再建に貢献した。2011年、KCMC会長。2012年、中国に京瓷阿美巴管理顧問(上海)有限公司を設立、董事長に就任。アメーバ経営の伝道に日々心血を注いでいる。

◇主な著書
全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書』(日経BP) 2014

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 JAL再生でアメーバ経営に対する問い合わせが国内外から寄せられるようなった。特に、もともと稲盛さんの人気が高かった中国で、アメーバ経営の注目度が急上昇しており、実際に導入する企業も増えている。KCMCでも2012年に京瓷阿美巴管理顧問(上海)有限公司を設立し、中国での普及に力を注いでいる。また、日本では、一般の企業に加えて、医療機関や介護サービスを提供する企業の中で、アメーバ経営への関心が高まっており、導入企業数も増加している。

 

JAL物語 ~再生させたアメーバ経営とは

社員に飯を食わせるのは社長の責任

2014年6月26日(木)

 関連会社についても、2012年8月よりはグループ業績報告会を開始し、関連会社への部門別採算制度導入に着手しました。

 JALには破たん前には100社を超える関連会社がありましたが、整理・統合・売却により51社まで削減されました。しかしこの関連会社のほとんどが赤字でありましたので、再建にあたっては、この改革も大変重要でありました。

 それまで、JALの関連会社の使命は、「親会社を支援する事業」として飛行機の運航を支えると同時にコストを下げることでした。関連会社の社長は本社の意向を聞いて、その通りに経営を行うだけで、企業としての体をなしているところはありませんでした。関連会社が稼いだ利益はすべて本社が持っていくだけでなく、本社の人件費の削減のために、本社の社員を受け入れることもしばしばありました。

どんなに小さくても、会社である以上、永続的な存在でなければ

 稲盛さんは、「どんなに小さくても、会社である以上、永続的な存在でなければ、社員の生活を守ることはできない。そのためには何としても黒字にしないといけない」と考えており、私も同感でした。そこで、関連会社だけを集めて、本社と同じように業績報告会を開催することにしました。「関連子会社も企業である以上は、本社から自立して経営しなければならない。子会社であろうと、社員に飯を食わせるのは社長の責任である」。そうしたことを繰り返し伝えていくうちに、子会社の社長の意識も次第に変わってきました。

 今は「自主経営の実現」へと変わり、グループ外への事業展開や新規事業にも取り組んでいます。

 親会社との取引も、人件費+経費+数%の利益で行うペイロール方式から「マーケットプライスを前提」とした値決めを行っていますので、目標も「経費削減への貢献」から「連結利益向上への貢献」へと大きく変わりました。

 それまで関連会社の多くが赤字でしたが、昨年度は特殊な海外の持ち株会社を除いて、全ての関連会社が黒字化して、再生に大きく貢献しました。

JALの2011年度の業績

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