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岸見 一郎(きしみ・いちろう)

哲学者/日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問

岸見 一郎

1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。京都教育大学教育学部、奈良女子大学文学部、近大姫路大学看護学部、教育学部非常勤講師、前田医院勤務を経て、現在、京都聖カタリナ高校看護専攻科、明治東洋医学院専門学校教員養成科、鍼灸学科、柔整学科非常勤講師。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究、精力的に執筆・講演活動を行っている。

◇主な著書
嫌われる勇気』(ダイヤモンド社) 2014
アドラー心理学入門』(KKベストセラーズ) 1999
困った時のアドラー心理学』(中央公論新社) 2010

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

アドラーに学ぶ 人と人の間のこと

理不尽な上司にどう接するか

2014年8月5日(火)

 感情的に理不尽なことをいう職場の上司にどう接していけばいいのかということがカウンセリングのテーマになることはよくあります。仕事そのものは嫌いではないし、それどころかやりがいも感じられる。それなのに、理不尽な上司がいるために会社に行くことが苦痛になり、いっそ会社を辞めてしまおうかとまで思い詰めたり、心の平衡を崩して休職したりしている人もいます。

 この問題を考えるには、部下自身の問題と上司の行動の目的との2つについて考察する必要があります。

なぜ上司の顔色を見てしまうのか

 感情的でたびたび理不尽なことをいわれるので心底嫌いな上司であっても、なおその顔色を覗う人、影では悪口もいうのに面と向かっては何もいわず機嫌を取ろうとまでする人がいます。

 上司が間違ったことをいったのであれば反論すればいいのに、そうしないのは、上司に嫌われることを怖れるからです。嫌われたら今の部署に、それどころか会社にも自分の居場所がなくなるかもしれないと、自己保身に走り、結局は上司に合わせてしまいます。

 格別なことが起こらない限り勤務を続けることが可能な年功序列が一般的だった時代とは違って、上司からの評価が給与にも勤務の継続にも関係してくる今は上司の顔色を見るようになったという話をよく聞きます。

 しかし、このようであっても、部下が上司に従ってしまうことには、隠された目的があります。上司が命じることがたとえ理不尽であっても上司の指示に従って働いた結果、仕事上の何か大きな問題が起きた時、自分でその責任を引き受けようとはせず、上司のせいにしたいのです。

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