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大上 二三雄(おおうえ・ふみお)

エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社 代表取締役/北九州市 参与

大上 二三雄

1981年東京大学工学部を卒業後、アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア)入社。企業の戦略、オペレーション、IT、アウトソーシングを中心にしたさまざまな企業改革に従事。事業開発グループ統括パートナーとして事業開発・ベンチャー投資の責任者を務めた後、2003年に退社。現在、エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社代表取締役。他に北九州市参与、立命館大学MBA客員教授、東京大学EMPアドバイザー、ISL幹事などを務める。

◇主な著書
『戦略アウトソーシング』(東洋経済新報社) 1998
『人材マネジメント革命』(東洋経済新報社) 2000

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

年明けに何かやろうと思い立ってから始めた毎朝の愛犬とのジョギングが、思いかけずいろんな効果を生んでいます。体調が良くなり肩こりが無くなったのは当たり前、運動による脳内物質分泌効果なのか、一日中物事を何でもポジティブに考える事が出来るようになり、結果として多くの分野で好循環が生じています。近隣の愛犬家と朝のご挨拶が弾んだ後、シャワーを浴びて新聞を読み余裕を持って出掛ける事で、心のゆとりが持てる事も大きいと思います。

もともと自分は夜型人間であると信じて疑いませんでしたが、改めて朝方に転換してみると、人間は日が昇るとともに起き日が沈むと眠りの準備に入る、朝方が本来のスタイルなのではないかと思います。最近は、朝の気配を感じる5時前に目が覚めるようになり、ひと仕事してからワールドニュース、犬の散歩からシャワーまでが心地よいリズムで進んでいくようになり、仕事の効率も随分と上がりました。社会保障費の削減にもつながるであろう朝型生活への転換支援を、国や自治体は真剣に考えて良いかもしれません。

ニッポンを俯瞰する基軸~“思考停止”のあなたへ~

墜ちたソニーを復活させる道筋

2014年6月12日(木)

 お久しぶりです。3年ぶりにこのコラムを書きます。日本の製造業の復活の道筋を考えるため、墜ちたソニーの話をしたいと思います。

 2014年4月24日、ソニーは子会社の設立による不動産業への進出を発表しました。かつて、世界があこがれる製品を日本からガンガン生み出し、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが羨望したソニーという企業は、儲りそうなことなら何でもやる企業に、堕落してしまったようです。何故こんな状況に陥ってしまったのか?この問題を語るにあたって、我々はやはり、出井伸之さんがリーダーシップをとった1995年から2005年までの10年間で、ソニーがどう変わったかを分析する必要があると思います。

 出井さんは、1995年に社長に就任しました。前半は、当時CEOであった大賀典雄会長との権力の葛藤の中で過ごした期間ではなかったかと思います。後半の5年はガバナンスを確立し、自らが思うように実行できる環境を整えましたが、アップルがiPodで売り上げを伸ばす中ソニーの経営は低空飛行を続け、2005年にはハワード・ストリンガーという最悪の後継者に次世代を託して、出井さんはソニーを去りました。

 その間、実はソニーは最高利益を出しています。1997年のことで、営業利益は5,257億円にも達しました。このときの稼ぎ頭は、ゲーム機とテレビです。その後、ソニーはもう一度ピークを迎えています。出井さんが退陣した後の2007年、営業利益は約4753億円でした。これはソニー史上2位の金額です。このときは、ビデオカメラとデジタルカメラが稼ぎ頭でした。

 そして2013年度、すなわち今年の第3クォーターまでの営業利益は約1415億円です。ただし現在は、ハードウェア分野は儲かって仕方がないCCD部品を除けばほとんどが大幅な赤字、利益を上げているのは金融事業と音楽事業です。本業の製品たちはボロボロ、部品や本業ではない子会社の利益でかろうじて体裁を取り繕っているのが、ソニーの現状なのです。

イノベーティブな製品を作れずに苦しむソニー

 現在のソニーが苦しんでいる理由は簡単です。本業の製造業で儲かっていないからです。もっと詳しく言えば、かつてソニーが得意としていたイノベーティブな製品、例えばiPod、iPhone、iPadなどのように世界中を席巻する製品を作ることができないからです。この1点に絞られると思います。

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