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藤田 勝利(ふじた・かつとし)

PROJECT INITIATIVE 株式会社代表取締役 経営教育事業家/コンサルタント

藤田 勝利

1996年上智大学経済学部卒業。住友商事株式会社、アクセンチュア社勤務後、2004年米Claremont Graduate University P.F Drucker Graduate School of Management(通称ドラッカー・スクール)にて経営学修士号取得(成績優秀者表彰)。同校においてピーター・ドラッカー及びその思想を受け継ぐ教授陣よりマネジメント理論全般を学ぶ。
2005年よりIT系ベンチャー企業にてマーケティング責任者、事業開発担当執行役員等を歴任。2010年独立。
次世代経営リーダー育成とコンサルティング/コーチングを融合した独自の「経営教育事業(Management Education Business)」を基軸に、様々なプロジェクトを手がけている。専門は「組織マネジメント」「イノベーション」。
年間延べ2000人以上の経営幹部層、マネジメント層にトレーニングを実施。
http://project-initiative.com

◇主な著書
ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』(日本実業出版) 2013
英語で読み解く ドラッカー『イノベーションと起業家精神』』(Japan Times) 2016

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

今こそ役立つ、ドラッカーの「見方、考え方」

第5回 なぜあのリーダーは信頼されるのか

2018年2月8日(木)

 私たちが普段よく使う言葉である「リーダーシップ」とは、一体何でしょうか。一人のリーダーが多くのメンバーを力強く引っ張っていく、そんな姿を連想する人が多いのではないでしょうか。しかし実際には、うまくいっている組織やチームで発揮されている「リーダーシップ」の形は、一般的なイメージとは違うようです。

 今回は、この「リーダーシップ」について、ドラッカーの思考を辿りながら、重要な本質を探っていきましょう。まずは、悩める若手ビジネスマンと、大学時代の恩師である経営学部教授との会話から始めます。

(若手ビジネスマンと経営学部教授との会話)

ビジネスマン:「最近、人手が足りないこともあってか、背負わされる責任がますます重くなっています。期待されているとも感じますが、正直、プレッシャーも感じます。」

教授:「そうか。期待されるのは良いことだね。どんなプレッシャーを感じるの?」

ビジネスマン:「僕は人を引っ張っていくタイプではないと思うんです。でも会社からは『リーダーシップをもっと高めろ』とやたらと言われます。この『リーダーシップ』という言葉を聞くたびにげんなりします。苦手なんです。」

教授:「そうか。どうして苦手だと思うの?」

ビジネスマン:「何か『重い』というか・・。多くの人間を率いてその責任を一手に担わなければならないプレッシャーを感じるというか・・。やっぱりそういうのに向いていないんですかね。」

教授:「そうか。リーダーに向いている、いない、の前に少し質問を変えようか。『本当に自分がやりたい、やるべきだと感じる目的に向かって、自分らしく、嘘偽りなく懸命に取り組む』、そういう仕事をしてみたいと思うかい?」

ビジネスマン:「それは、もちろんそうです。理想的ですよね。」

教授:「さらにそれが、周囲の人に共感され、応援してくれる人が増えたら?」

ビジネスマン:「それは、もちろん、ものすごく嬉しいですね。」

教授:「であれば君は、リーダーになりたいと思っているし、その資質があるということだ。今、君が言った目指したい姿が、実は、本当の意味での『リーダー』の定義だから。」

ビジネスマン:「え、どういうことですか。」

教授:「多くの人が、『リーダーシップ』を誤解している。その結果、リーダーシップを発揮できなくなっている。」

ビジネスマン:「誤解、ですか。」

教授:「そう、リーダーシップは他人を動かそうとすることではない。『自分自身である』ことで、結果的についてきてくれる人が増えることがリーダーシップだ。」

ビジネスマン:「『自分自身である』ですか・・」

教授:「そうだ。他の誰かに『やらされる』のではない。どのような状況でも、自分の声で、自分の言葉で、自分の目指すことを語り、動く。その『結果』、人がついてきてくれることがリーダーシップだ。」

ビジネスマン:「それは、『わがままである』こととは違うのですよね」

教授:「もちろん違う。リーダーの目的は自分の内側から外側に向かう。『他への貢献』の意識があれば、それはわがままとは全く違うんだよ。」

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