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村井 俊治(むらい・しゅんじ)

東京大学名誉教授/公益社団法人日本測量協会会長/地震科学探査機構顧問

村井 俊治

1939年生まれ、東京都出身。東京大学名誉教授、公益社団法人日本測量協会会長、地震科学探査機構顧問。1963年東京大学工学部土木工学科卒業、1972年東京大学生産技術研究所助教授、1983年東京大学生産技術研究所教授、2000年東京大学定年後、東京大学名誉教授。専門は、測量工学、空間情報工学(リモートセンシング、デジタル写真測量、GIS、衛星測位=GNSS、レーザー計測など)。1992~1996年、国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)会長、1992年から現在、日本リモートセンシング研究会会長、一般社団法人日本写真測量学会名誉会員。

◇主な著書
東日本大震災の教訓』(古今書院) 2011
人とわざわい』(エス・ビー・ビー) 2006(共著)
空間情報工学』(日本測量協会) 2002

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

動く地球を測量する

電子基準点のデータで巨大地震予測の道を

2014年11月6日(木)

 前回のコラムでは、地震の「後」のみならず「前」においても地球が変動していること、その前兆現象を把握するためわれわれが、様々なデータと指標に基づく地震予測の分析方法を編み出してきたことを述べた。

 特に指標としては、大きくわけて「短期間の異常変動」、「長期間の傾向値」、隆起や沈降の傾向値を累積した「累積変位」という3つのタイプがあり、地震の前兆現象を予測する方法を積み上げてきた。

 それでは、その地震予測の実際はどうなのだろうか。読者としても、われわれJESEAの地震予測の分析方法が、どのような有効性と限界性を持っているかが一番気になることだろう。

 そこで最終回の今回は、JESEAから発信しているメルマガを紹介しながら、実際の地震予測とその結果について見ていきたい。

 その上で、われわれの地震予測が、日本のみならず地球規模での発展可能性をもっていることを最後に指摘したい。その発展は、さらに日本における地震予測の精度を高めるものであることを、最新のデータを基に述べていく。

「短期間の異常変動」を調べる地震予測

 今年に入って震度5以上の地震は、10月現在で7回起きている。われわれJESEAが、毎週水曜日の会員メルマガ「週刊MEGA地震予測」でどのような予測情報を発信していたかを、まず紹介していきたい。

 まず、2014年3月14日に発生した伊予灘地震(M6.2、震度5強)を見てみよう。この地震は、典型的な「短期間の異常変動」の分析方法があてはまった。メルマガが最初に警告を発したのは、2013年9月4日号のことだ。

 「岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県の中国地方は2月初めと6月末に一斉に沈降がおきました。地震の予兆かもしれません」

 さらに2013年9月25日号では、全国で一斉に異常変動があったことを告げている。

 「今週は電子基準点にこれまでにない多くの異常値が現れました。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の約半年前に現れた現象と酷似しております。但し、今月はじめに降った豪雨の影響も考えられますので、確実に地震の前兆・予兆と断定することはできません」

 2013年10月30日号では、「異常変動地域が拡大 南海地震に注意」と呼びかけ、さらに補足によって場所をある程度特定している。

 「今回の短期予測の地図を見ると、全国一斉というわけではないですが、かなり多くの点で異常変動を示しています。特に北海道、九州、四国、紀伊半島の異常変動が顕著です」「四国は愛媛県、香川県、徳島県のどちらかというと瀬戸内海側に異常変動が多いのが今回の特徴です」

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