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石川 康晴(いしかわ・やすはる)

ストライプインターナショナル社長

石川 康晴

1970年岡山市生まれ。94年に婦人服販売のクロスカンパニーを創業。99年にSPA(製造小売業)に乗り出す。2016年に社名をストライプインターナショナルへと変更。社長業の傍ら、京都大学大学院で最新の経営学を学んでいる

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ストライプインターナショナル

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

ストライプインターナショナル社長 石川康晴の「止まったら負け」

いつか岡山からピカソやジョブズを

2017年4月4日(火)

 人気婦人服ブランド「アース ミュージック&エコロジー」をはじめ、15ブランドを国内外で展開するストライプインターナショナル。創業から23年、厳しいといわれるアパレル業界で、順調に成長を遂げてきた。石川康晴社長は、自身の出身地であり、創業から現在まで本社を置き続ける岡山県の地域振興活動に励む。この活動を通して、石川社長は将来、“岡山県のピカソ”や“岡山県のスティーブ・ジョブズ”が誕生すればと願っている。

 自分の会社は、世の中の人々にとって、なくてはならない存在になれているかどうか。僕はいつも自分自身に問いかけています。今のところ、残念ながらその答えは「ノー」。正直に言って、ストライプインターナショナルはまだその域に達していないと思っています。

 もし、明日会社が倒産したら、アース ミュージック&エコロジーを好きでいてくれる若い人たちの中には、悲しんでくれる人もいるかもしれません。それはありがたいことです。

 でも、大げさかもしれませんが、ストライプがなくなったら、その先の人生が変わってしまうくらい悲しんでほしいんです。だから、新しいブランドをつくるときも、新しい事業を始めるときも、それが本当に社会にとって存在意義があるものかどうかを考え抜いて決定しています。

「故郷の岡山に文化と教育の発信基地をつくりたい」と石川社長

 ストライプは、創業から今まで僕が生まれ育った岡山県に本社を置き続けています。僕たちを育ててくれた岡山に恩返しがしたいと思い、2010年に地元経済振興のための賞「オカヤマアワード」を創設。毎年、岡山で活躍する若手を表彰、支援してきました。

 この取り組みも、岡山に本社を置き続けるストライプの存在意義とは何なのかを繰り返し問い直す意味があります。

 14年には、文化面から岡山を支援しようと僕が理事長となって、石川文化振興財団を立ち上げました。まず、岡山県の社会実験として「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT(イマジニアリング オカヤマ アート プロジェクト)」を開催しました。岡山城とその周辺を中心に、国内外から注目を集めるアート作品を展示し、日常の中でのアートとの出合いを通じて、小さな子供から年配の方まで、市民一人ひとりが想像力を高め、新たな文化をする場を生み出すことが目的です。

 また、16年には、芸術を通じて国境や文化、世代を超えた様々な交流が生まれることを目指し、第1回目の「岡山芸術交流 2016」という大型国際展覧会を開催しました。ヨーロッパの芸術祭で大賞を取るような芸術家らの作品を展示し、世界16カ国から31組のアーティストの作品が集まりました。

 今後も、岡山の人たちが、現代アートだけでなく、華道、茶道など、世界一流の文化に触れる機会を提供します。

 そうして、文化リテラシーが高くなれば、いつか岡山からピカソのような天才画家が生まれるかもしれないと本気で考えています。

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