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今和泉 隆行(いまいずみ・たかゆき)

地理人

今和泉 隆行

1985年鹿児島市生まれ。その後の多くを東京都日野市で過ごす。通称「地理人」。7歳ごろから、実在しない都市の地図(空想地図)を描き始める。淡々と描き続けるうちに、現在制作中の「中村市」の地図に専念する。大学では地理学、まちづくりを専攻し、教育系NPOにも関与。IT企業のサラリーマンを経て、現在は空想地図制作、デザインを行うかたわら、空想の舞台の地図制作も承っている。

◇主な著書
みんなの空想地図』(白水社) 2013

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

地理人 今和泉隆行の 仕事はすべて地図から始まる

カーナビと併用すべき地図はこれだ!

2016年9月9日(金)

前編から読む)

地理人・今和泉隆行(以下今和泉):マップルって実に様々な種類の地図が出てますよね。「用途や志向にあわせたベストな地図の選び方!」を勝手に作ろうかと思ったこともありました。

昭文社・和田史子さん(広報担当、以下和田):ありがとうございます(笑)。

今和泉:色々紹介したいんですが…例えば、首都圏全体を広くかつ詳細に把握するには、『スーパーマップル 広域首都圏 道路地図』がオススメです。道路地図は、都道府県別に冊子が分かれていることが多いですが、これは圏央道・国道16号の内側が1冊にまとまっています。首都圏郊外の車移動だと、県境を跨ぐことは多々あると思います。

『スーパーマップル 広域首都圏 道路地図』目次

和田:これは確かに人気の一冊です。

ナビ画面の「その先」を一覧できる

編集部・山中(以下山中):この縮尺は、カーナビでかけない痒いところをガリガリひっかいてくれる感じですね。いま通っている道の先を広く見渡して、ガソリンスタンドがあるのかファミレスがあるのかコンビニがあるのか、探しやすい。

今和泉:車に積んでおくと間違いないです。前編でお話にでた、言語化されない目的地を広範囲で探す「なんとなく検索」にも向いています。地図を眺めて「この先にホームセンターがあるんだ、だったら行くわ」という用事も思い出すことがあるでしょう。この「1万5000分の1」の縮尺は、詳細地図のぎりぎりの縮尺です。

山中:詳細地図、といいますと…

昭文社・吉田州禎さん(ブランドコミュニケーション本部出版制作部地図編集課所属、以下吉田):細かい道路や全てのバス停、コンビニをカバーできる縮尺です。これ以上引きになると、細かい道路が見えなくなります。

『スーパーマップル 広域首都圏 道路地図』縮尺は1万5000分の1。細かい道路、バス停がすべて載せられるぎりぎりのサイズ。
『街の達人 全東京 便利情報地図』こちらは1万分の1の「詳細地図」。情報量は多いが基本的に徒歩用。移動速度が速いクルマだとすぐにページから出てしまう。

山中:ああ、そういうことですか。まだネット地図がない頃は、すべての情報が欲しくって、1万分の1の地図を揃えたことがあったんですけど、本棚で場所をとるし、クルマで移動すると見開きの範囲が狭くて、移動スピードについていけないんですよね。

和田:1万分の1の地図は、歩きで使われることを想定しています。この縮尺の『街の達人』は、地下鉄の駅とか窓口に行くと置いてあって、道案内するときに必ずこれが出てきますよ。

今和泉:見やすさなら確かに1万分の1はいいですね。1万5000分の1はちょっと目を凝らさないと見えてこないんです。でもその分、一覧性に長けています。そしてこの縮尺は、多くの地図会社が挑んでこないところなので、情報として貴重でもあります。

吉田:一覧性という紙の強みを、クルマで使われる際に存分に活かせると自負しています。

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