• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

藤村 龍至(ふじむら・りゅうじ)

東洋大学専任講師/藤村龍至建築設計事務所代表

藤村 龍至

1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。2005年より藤村龍至建築設計事務所
主宰。2010年より東洋大学専任講師。主な建築作品に「鶴ヶ島太陽光発電所・環境教育施設」(2014)、主な
著書に『批判的工学主義の建築』(2014)『プロトタイピング―模型とつぶやき』(2014)。
近年は建築設計やその教育、批評に加え、公共施設の老朽化と財政問題の解決を図るシティマネジメント
や、日本列島の将来像の提言など、広く社会に開かれたプロジェクトも展開している。
(撮影:新津保建秀)

◇主な著書
批判的工学主義の建築』(NTT出版) 2014
プロトタイピング―模型とつぶやき』(LIXIL出版) 2014
これからの日本に都市計画は必要ですか』(学芸出版社) 2014

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 初の単著『批判的工学主義の建築』と『プロトタイピング―模型とつぶやき』を上梓しました。前者は論考メイン、後者はビジュアルメインです。小さな建築設計からスタートし、次第に教育や公共政策への応用、日本列島の将来像に至るまで、プロトタイピングとフィードバックを繰り返しながら思考がスケールしていく様子を表現したような本になったのではないかと思います。

 最新の作品のひとつ「鶴ヶ島太陽光発電所・環境教育施設」にて若手建築家、研究者、編集者をゲストに迎え「鶴ヶ島建築ミーティングvol.1」を開催しました。時代の転換期には新しい表現が生まれます。そういうタイミングにあってはそれぞれの関心を確かめ、共通の時代認識を得ることがまず必要です。

 そこで私たちは、昨年から始まった「小豆島建築ミーティング(香川)」、さらに11月に開催予定の「能古島建築ミーティング(福岡)」を連携し、『批判的工学主義』を議論のひとつの補助線としながら、時代状況を捉え、自分たちの試みを位置づけ、各自の目標を設定するような議論を展開しました。議論はとても盛り上がり、最後に「単体の終わり/ネットワークの始まり」を鶴ヶ島建築宣言として採択し終了しました。今後10年を目標に議論を継続していきたいと思っています。

NeXTOKYO Project

インフォメーションシティTOKYO

2014年12月26日(金)

 TOKYOは、多様かつ魅力あるコンテンツで溢れた都市だ。第2回「フィットネスシティTOKYO」、第3回「クリエイティブシティTOKYO」では、一部エリアの再開発、コンテンツの拡充、新たな動線づくりについて論じた。今回のインフォメーションシティは、既存のコンテンツを活かしつつ、TOKYO全体の情報武装を通じてその魅力を高めることを目指す。

 従来の都市は建築物や道路・鉄道・港湾などの「インフラ」と、そこに配置する「コンテンツ」の組み合わせで構成されていた。インフォメーションシティは、インフラとコンテンツの間にある「情報レイヤー」の整備を通じて、都市としての利便性や回遊性を大幅に向上させることが目的だ。大きな投資を抑えつつ、既存都市の機能と魅力を高めるアプローチとして、世界で参考となる先進モデルを構築したい。

フリーWi-Fi、フリーコンセント

 第一のポイントは、TOKYOの主要な街や交通機関におけるフリーアクセスWi-Fi網・電源の整備だ。都市の情報化を推め、訪問客にとっての利便性を高める上での必須条件である。

 多くの海外主要都市で、政府・自治体が費用負担する無料のWi-Fiインフラの構築が進んでいる。ニューヨーク市も現在、大規模なフリーWi-Fiプロジェクトに取り組んでいる。ブルームバーグ前市長の肝いりで始まったこの計画は、市内にある10,000箇所の公衆電話をWi-Fiホットスポット化するという意欲的なものだ。民間事業者から事業提案を募集し、街全体で無料サービスを展開する予定である。

 日本でも、無料Wi-Fiサービスが漸く広がりつつある。特にNTTBPが提供する「Japan Connected-free Wi-Fi」は、主要な空港、商業施設、JR東日本の主要駅などをカバーしていたが、営団地下鉄・都営地下鉄の143駅でも利用可能となった。さらに多くの無料Wi-Fi網の参加を促すことで、「東京全域、単一アカウント」のフリーWi-Fiサービスの完成を期待したい。

バーチャルTOKYOガイド

 第二のポイントは、現実とネットをつなぐ多言語「バーチャルTOKYOガイド」の整備だ。

 具体的には、TOKYO共通のナビゲーション・データベースと「街コンシェルジュ」アプリを開発、無料配布する。ぐるなびのレストラン検索、駅探の乗り換え・時刻表検索、グーグルマップによる地図上の誘導機能、画像・音声からの翻訳機能、SNSの「友達」探索機能などをシームレスにつなげるイメージだ。これを日本語、英語、中国語、ハングル語、スペイン語など多言語対応で提供し、空港やターミナル駅に到着した観光客のスマホにプッシュ配信する。

 バーチャルTOKYOガイドでは、街ごとに編集された「What’s hot in town!」のニュースを配信し、観光客の評価に基づくランキング機能も加えることで、情報の鮮度を高める。さらにこれらの諸機能を、グラス型やコンタクトレンズ型のウェアラブル端末で手軽に検索できるように設計する。東京は、様々なコンテンツがモザイク状に存在する複雑かつ巨大な街だ。だからこそ、ナビゲーション機能と人のつながり力向上が、リアルのTOKYOの魅力を引き出す大きな助けとなる。

 加えて、訪日観光客にハイタッチな情報提供やコンシェルジュサービスを提供する仕掛けとして、アプリと人的サービスを組み合わせた「インフォメーションNinja」を提案したい。日本のコンテンツに関する質問や、街の案内を求めるリクエストを観光客がアプリ上でアップすると、近隣にいる情報提供者がリアルタイムでレスポンスできる仕掛けだ。観光客と地域住民の直接のコミュニケーションが、TOKYOのホスピタリティを高める効果を持つだろう。

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長