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山村 紳一郎(やまむら・しんいちろう)

サイエンスライター/和光大学非常勤講師

1979年、東海大学海洋学部卒業。科学と技術の全分野で取材・執筆活動を展開中。『子供の科学』(誠文堂新光社)などの科学雑誌や書籍を中心にして、ルポルタージュや解説記事、科学実験の開発・実演記事を執筆。自身でも各種科学イベントや実験教室で講師をつとめ、科学イベントのプロデュース、テクニカルディレクション、科学館の展示企画および監修なども手掛ける。2004年度からは和光大学の教壇にも立ち、科学の楽しさを啓蒙する授業を実施。また、教育番組の製作協力、各種ドラマ番組の科学監修など、放送メディアでも活動中。

◇主な著書
やさしくわかる放射線:実験観察で放射線を体感しよう!』(誠文堂新光社) 2013
ミクロの写真館:不思議な世界をクローズアップして見る・撮る!』(誠文堂新光社) 2013年
ふしぎ! オドロキ! 科学マジック図鑑(もっと知りたい!図鑑シリーズ)』(監修、ポプラ社) 2014

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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最新鋭海洋調査船「新青丸」の航海に乗船し、氷点下での調査活動を取材してきました。元学生との写真展を開催したり、古典的写真術を学んだりしながら、科学とアートを結合したビジュアル表現の企画にも取り組んでいます。庭で月食を見ていたらタヌキと遭遇してびっくり。

ニュースを斬る

ノーベル賞受賞が示した技術国日本が持つべき哲学

2014年10月14日(火)

 2014年のノーベル物理学賞が赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏に授与された。これは中国や韓国の技術発展によって揺らぎつつあった我が国の技術国としての自信を復活させるだけでなく、とりわけ技術開発や基礎研究にたずさわる人々には大きな勇気を与えた。

 特にすばらしいのは、青色LEDの実用化開発で特に知られる中村氏のみならず、その基礎となった研究を行った赤崎、天野両氏にも脚光が当たったことだ。

功績は基礎研究にも等しくある

 ノーベル賞はその理念として、「人類のために最大たる貢献をした人々に」授与される。3氏によって開発・実用化された青色発光ダイオード(青色LED)は、エネルギーコストが既存の光源よりはるかに小さな照明の実現を可能にした、偉大な工業製品である。

 だがノーベル賞は青色LEDを生み出した功績が、実用開発だけでなく基礎研究の分野にも等しくあることを示したといえよう。

 我が国のモノ作り産業に、さまざまな警鐘が打ち鳴らされて久しい。中でもモノ作り企業の中での、開発のための基礎研究に対する認識の低さはしばしば話題にされてきた。

 もちろん、モノ作りを行う以上、基礎研究を“軽んじている”わけではなかろう。

 しかし、研究開発にたずさわる少なからずの人が、自分たちが感じている研究の重要性に対して、経営側の理解や認識が十分でない、という印象を抱いているのではないだろうか。そのひとつの現れが、他ならぬ受賞者の一人、中村修二氏が起こしたいわゆる「青色LED訴訟」だったと言える。

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