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長野 光(ながの・ひかる)

日経ビジネスニューヨーク支局記者

長野 光

2008年米ラトガース大学卒業、専攻は美術。ニューヨークで芸術家のアシスタント、日系テレビ番組の制作会社などを経て、2014年日経BPニューヨーク支局に現地採用スタッフとして入社。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 先日ニューヨークのブルックリンという地域に世界中から物作りを志す人が集まり、地域の経済事情が変化しているというテーマで取材を行いました。マンハッタンはもう古い、ニューヨークといえばブルックリンだ、という主旨の記事です。大げさな表現ではなく実際そのような感想をもっています。以前勤めていたテレビ番組の制作会社でも何度もブルックリンを取材してきました。

 つくづくブルックリンという場所は不思議な場所だと思います。いろんな業種の人が勝手気ままに自分の好きな物を作り、それぞれ独自の主張を持っているのに、ブルックリンっぽいという価値観で不思議と協調しています。それはデザインやライフスタイルや趣向となって表層化します。きっと文化というのはそういうもので、偶発的に一時的にできあがった空気感なのでしょう。

トランプのアメリカ~超大国はどこへ行く

「君は2種類の違う生き物の話をしているよ」

2017年3月23日(木)

 米国最南端の町、ブラウンズビル。メキシコ国境に隣接する町には国境のフェンスが既にある。もっとも、両国を隔てるリオグランデ川から離れたところに建てられたため、実際の国境とフェンスの間に取り残された住民も少なくない。彼の日常生活に支障が出ないよう、道路のところはフェンスが切れている。フェンスの目的が不法移民を阻止することだとすれば、その効果は全くない。

 「米国第一主義」というスローガンの下、トランプ大統領は雇用の国内回帰と治安の強化を推し進めようとしている。その政策を支持する米国人は一定数、存在する。それでは、国境に住む人々はどう感じているのか。 「フェンスの向こう側」シリーズ5回目は、ブラウンズビル(米国)の対岸の町、マタモロス(メキシコ)で人気レストラン「Garcia's restaurant bar」を経営している親子に意見を聞こう。

(ニューヨーク支局 篠原 匡、長野 光)

(フェンスの向こう側  Vol.1Vol.2Vol.3Vol.4  から読む)

メキシコとの国境に接するブラウンズビル(米国テキサス州)。国境のフェンスよりメキシコ側に住むアメリカ人が少なからずいる

フェンスの向こう側 Vol.5  レストラン・ガルシア

Raul Garcia(ラウル・ガルシア)
Manuel Garcia(マヌエル・ガルシア)
レストランなど経営

 過去10年を振り返ると、最初の8年は客足が減少しましたが、ここ2年くらいはだいぶ戻ってきています。麻薬カルテルの抗争でマタモロスが特に危ないという噂が広がったことがとにかく大きかったですね(参考記事「パトカーが先導する『死のハイウエー』、メキシコ」 毎日新聞)。マタモロスだけでなく、国境の町はどこも危険でしたが、メディアが危険性ばかりを声高に語ったんです。そういう話が、ここ2年でようやく落ち着いてきました。

「銃撃戦なんて一度も見たことはありませんよ」

 噂ではなく事実ではないかって? 確かに、ここから10マイル(約16キロメートル)、20マイル離れれば危ないところもあるかもしれません。ただ、私たちの店は国境のゲートからあまりに近いので、麻薬カルテルが銃撃戦を始めるなんてことはまずない。私の家族はマタモロスに住んでいますが、銃撃戦なんて一度も見たことはありませんよ。

ブラウンズビル(米国)の住民が足繁く通う人気レストラン「Garcia's restaurant bar」のラウル・ガルシア氏(写真:Miguel Roberts、以下同)

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