• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

長野 光(ながの・ひかる)

日経ビジネスニューヨーク支局記者

長野 光

2008年米ラトガース大学卒業、専攻は美術。ニューヨークで芸術家のアシスタント、日系テレビ番組の制作会社などを経て、2014年日経BPニューヨーク支局に現地採用スタッフとして入社。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

 先日ニューヨークのブルックリンという地域に世界中から物作りを志す人が集まり、地域の経済事情が変化しているというテーマで取材を行いました。マンハッタンはもう古い、ニューヨークといえばブルックリンだ、という主旨の記事です。大げさな表現ではなく実際そのような感想をもっています。以前勤めていたテレビ番組の制作会社でも何度もブルックリンを取材してきました。

 つくづくブルックリンという場所は不思議な場所だと思います。いろんな業種の人が勝手気ままに自分の好きな物を作り、それぞれ独自の主張を持っているのに、ブルックリンっぽいという価値観で不思議と協調しています。それはデザインやライフスタイルや趣向となって表層化します。きっと文化というのはそういうもので、偶発的に一時的にできあがった空気感なのでしょう。

キーパーソンに聞く

イノベーションを支えるのは実は「文系」

2017年8月1日(火)

 今の時代、文学や哲学といった「文系」の科目ではなく、STEM(科学、技術、工学、数学)という言葉に代表される「理系」を勉強しないと就職やキャリア形成に不利だという声がよく聞かれる。実際、文系の学部の廃止を検討する大学は増えている。子供のうちからプログラミングを教えようと考えている親も少なくない。

 文系の肩身は狭くなる一方だが、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストはそんな今の風潮に異論を唱える。イノベーションを起こしてきたのは必ずしも理系のエンジニアではなく、現実の社会やビジネスにおける課題を知る文系。彼らとソリューションを知る理系のコラボレーションが社会を変えるのだ――と。

 全米で話題の新刊、『The Fuzzy and the Techie: Why the Liberal Arts Will Rule the Digital World』の著者、スコット・ハートレー氏にイノベーションにおける文系の役割を聞いた。

(ニューヨーク支局 篠原匡、長野光)

「文系」と「技術系」は相反するものではない

まず、本書のタイトル、”Fuzzy & Techie”についてお聞かせください。

スコット・ハートレー氏(以下、ハートレー): 1970年代、米スタンフォード大学ではアートや文学、社会科学を学ぶ人々を”Fuzzies”と、工学やコンピューターサイエンスを勉強している人々を”Techies”と呼びました(日本語だと「文系」、「理系」というような意味)。今学期はもっとFuzzyな授業を取ろう、いやTechieを取ろう、とかそういう話をしていたんです。

 この2つは現実には相反するものではありません。

 社会科学は決して優しい学問ではありませんし統計の知識が必要です。反対に、機械工学でデザインシンキングを学べば、コンピューターサイエンスに関連して多くのクリエイティブな側面がある。ユーザーエクスペリエンス(製品やサービスの利用を通じて得られる体験の総称)研究や人類学をルーツにするものもたくさんあります。この書籍で主張しているのは、イノベーションのためには両方が必要だということです。

スコット・ハートレー(Scott Hartley)氏
ベンチャーキャピタリスト
スタンフォード大やコロンビア大を卒業後、グーグルやフェイスブック、ハーバード大学バークマン・センターを経て、シリコンバレーのベンチャーキャピタル、 サンドヒル・ロード(Sand Hill Road)などでインベストメント・パートナーを務めた。オバマ大統領の元イノベーションフェロー。現在はニューヨーク・ブルックリン在住。(写真:Mayumi Nashida、以下同)

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長