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野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

野地 秩嘉

1957年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

最近のトピックス

1月に新刊書籍『トヨタ物語』が発売になりました。

『トヨタ物語』外伝

友山副社長が読み解く『トヨタ物語』(後編)

2018年5月22日(火)

 新刊『トヨタ物語』を読んだトヨタ自動車副社長の友山茂樹氏は自らの「責任」について考えた。その友山氏が「この先」に見据える「コネクティッドの時代」について『トヨタ物語』著者の野地秩嘉氏が聞く。その後編。

■重版出来!『トヨタ物語
 トヨタはなぜ強いのか――その本質に迫る巨編ノンフィクション。日経ビジネス連載「トヨタ生産方式を作った男たち」に書下ろしの新章などを加えた圧巻の408ページ、ついに刊行。早くも4刷。日経BP社刊

前編から読む)

友山:そういえば、先日、ウーバーに行ってきました。ウーバーはピッツバーグにATGという自動運転のチームを持っていて、自動運転の実験車がピッツバーグの街を走り回っている。ただ、事故を起こして、今は停止してますけど。自動運転の車はセンサーのかたまりですから、1日に1回はメンテナンス工場に入ってくる。すべてのセンサーのキャリブレーションをして、清掃もして、メンテナンスを終えてから出してくる。そのメンテナンスを短縮しないと稼働率が上がらないから、トヨタさん、例のトヨタ生産方式で生産性を向上させてくれ、と。

野地:あ、そういうことなんだ。

友山:ええ、おもしろいでしょう。だからジェット機、戦闘機と同じぐらい車も高精密機械になり始めている。もはや定期点検では対応できない。

「ディーラーに予約を入れておきました」

野地:僕らは定期点検ってのは信頼がおけるものと思っていたけれど、考えてみたら「定期」にはなんの根拠もないってことですね。

友山茂樹(ともやま・しげき)
トヨタ自動車副社長

1958年、埼玉県生まれ。81年、群馬大学機械工学科卒業後、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)入社。生産技術部、生産調査部でトヨタ生産方式の普及に取り組む。2010年、常務役員を経て18年より現職。現在、事業開発本部本部長、情報システム本部本部長、コネクティッドカンパニー President、Chief Information Security Officer、GAZOO Racing Company President、TPS本部本部長などを兼務(写真:おおさきこーへい、以下同)

友山:定期点検は基本的にはメーカーなり、ディーラーの都合です。お客さんがほんとうに求めているのは、何かあったら直してほしい、何かある前に徴候を見つけて直してほしいということ。

野地:コネクティッドではすでに定量点検が始まっているんですか?

友山:次に出る新型のコネクティッドクラウンから始まります。コネクティッドクラウンとコネクティッドカローラからすべての車に車載器(DCM)が入って、車の中の情報がすべてセンターに上がってくるようになります。

野地:そうすると客は得するわけですか。定期点検より。

友山:はい、定期点検にコネクティッドの定量点検を組み合わせることで、より安全に安心に走ることができます。

野地:要するにちょっとタイヤに問題があるのに走るといったことはもうないと。

友山:ないようにしたいってことですね。例えば、もしそういう状態であれば警告灯が点く。するとすぐにオペレーターが車のスピーカーを通じて、「今、車はこういう状態です。走れますけど、こういうところは気をつけてください。ディーラーに予約を入れておきますから、明日、行ってください」。同時に、ディーラーにも連絡が行く。そういうようなことが動き始めます。

野地:すごく便利じゃないですか。

友山:安心ですよね。

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野口 悠紀雄 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問