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池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

池松 由香

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

記者の眼

ロケットに「ハエたたき」

2017年1月20日(金)

 2017年1月16日号の特集「2017年 宇宙商売ビッグバン」の取材で2016年12月中旬、米国の数都市に出張した。シリコンバレーとサンフランシスコで数件の取材を終えた後、飛行機でロサンゼルス(LA)へ。LA国際空港でウーバーに乗り込み、ハイウエーに乗ること約15分。ハイウエーを降りるとすぐに、3階建ての真っ白な巨大建築物が現れた。

 壁には「SPACEX」の文字。EV(電気自動車)メーカー、テスラ・モーターズの創業者でもあるイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が2002年に設立したロケット開発会社、スペースXの本社工場だ。

スペースXの工場に隣接する道路には「ロケットロード」という名が付いている

 工場の隣には小さな空港(ホーソーン市営空港)があり、そこにあるレストランで、スペースXで働く日本人技術者である桑田良昭氏と待ち合わせをしていた。桑田氏とは以前から連絡を取っていたものの、会うのは初めて。飛行機が遅れたこともあり慌ててスーツケースを転がしながら店内に入ると、桑田氏が窓際の席で待ってくれていた。

桑田良昭氏。スペースXで働く日本人技術者

バッファロー肉より興味を引いた第1段ロケット

「ファルコン9」の第1弾ロケット。目視だとビル10階分くらいの高さがありそうだった

 「いかにもロサンゼルスっぽいものを」とリクエストして出てきたバッファローの肉のハンバーガーを食べながら、2時間くらいだろうか、いろいろな話をした。その後、隣の工場に2人で歩いて向かった。

 記者の目をまず引いたのが、工場の前にモニュメントとして飾られていた商業用中型ロケット「ファルコン9」の第1段ロケットだ。冒頭の工場の写真にも写りこんでいるが、もう少し近くから撮影したものが右の写真になる。

 一気に記者のテンションが上がった。というのも、飾られていたのはスペースXが2015年12月、初めて垂直着陸に成功した時のもので、隣にいたのはそれを実現するのに重要な役割を果たした技術者だったからだ。記事「スペースXがロケットを使い回すもう一つの理由」でも書いたが、ファルコン9はロケットをいったん打ち上げた後、第1段ロケットのみを再び地上に着陸させることで使い回し(コスト削減)を可能としている。

舞い降りるように地上に戻ってくるファルコン9の第1弾ロケット

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