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寺田 親弘(てらだ・ちかひろ)

Sansan社長

寺田 親弘

1999年、慶應義塾大学環境情報学部卒業後、三井物産入社。米シリコンバレー勤務などを経て、2007年退職。4人の仲間と共にSansanを設立し、社長就任。法人向けのクラウド名刺管理サービス「Sansan」は、ユーザー企業が2000社を突破し、国内シェアトップ。12年にリリースした個人向けの名刺管理サービス「Eight」のユーザー数は100万人に迫る。創業後、ドラッカーの全著作を熟読し、その至言をヒントに会社経営をしてきた。現在は、原著にも目を通す。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

僭越ながらドラッカーで語ります

社長にとって一番大事な仕事とは?

2015年5月1日(金)

創業8年目にして、クラウド名刺管理サービスでトップシェアを誇るSansanの寺田親弘社長。徳島県の山間部に古民家を再生したオフィス「Sansan神山ラボ」を開設するなど、新しいワークスタイルの推進でも注目を集める。その経営を支えるのが、経営学者ドラッカーの著作。ことあるごとにドラッカーの至言を参照しながら、経営判断を下してきた。実践を通じて理解した、ドラッカー的な「三位一体経営論」を語る。

 会社とは、ミッションとプロダクト、そして人という、3つの要素が相互に刺激しあって前に進むものだと、私は考えています。

 ミッションとは、使命。プロダクトは、直訳すれば「製品」ですが、より広く、ビジネスモデルや顧客に提供する価値を示す言葉として捉えています。

寺田親弘社長。経営者として「ミッションのマネジメント」が最重要の任務だと考えている

 例えば、Googleのミッションは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。彼らは社会に対する約束としてこのミッションを掲げ、これを具体化する方法として、「検索」というビジネスモデルとプロダクトがある。さらにそれを実現しようとする人が集まっている。非常に高度にバランスされていると感じます。

 私は経営者として、常にこの3つのバランスを意識しています。

 プロダクトの進化に伴い、ミッションの見直しをすることもあるでしょうし、ミッションがあることによってプロダクトの軌道が定まることもあるでしょう。それが会社を前に進めていく力だと思っています。

ミッションを見直せ

 ドラッカーは『経営者に贈る5つの質問』で、以下のように述べています。

ミッションとは人にかかわるものである。それは心底からのものである。正しいと信ずるものである。したがってリーダーたる者は、組織のメンバー全員がミッションを理解し、信条とすることを確実にしなければならない

 さらに『非営利組織の経営』で、こう説きます。

最初に考えるべきものはリーダーシップではない。ミッションである。 非営利組織はミッションのために存在する。それは社会を変え人を変えるために存在する。……したがってリーダーが最初に行うべきことは、全員がミッションを目にし、耳にし、それとともに生きることができるようにすることである。……われわれは、繰り返しミッションを見直していく必要がある。人口構造が変化したがゆえに、あるいは成果をあげなくなったものを廃棄しなければならないがゆえに、さらにあるいは目標を達成したがゆえに、ミッションそのものを見直していく必要がある

 つまり、マネジメントがやるべきことは第一にミッションのマネジメントである。そして、ミッションそのものの見直しも含めて重要である。

 私はこの視座をヒントに、ミッションのマネジメントが、Sansan社長として一番大事な仕事だと捉えてきました。

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