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鈴木 修一(すずき・しゅういち)

フリー編集者

1968年大阪生まれ。大阪大学入学後、米ニューヨーク市立大学に転籍し、94年に卒業。帰国後、出版社、ウェブ系ニュース会社、事業投資会社などを経て、現在は教育サービス会社に勤務。これまでの経験と人脈を生かして「働き方」の考察活動を始めている

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

コレカラの働き方研究所

「2枚目の名刺」で社会的投資はいかが?

2015年6月16日(火)

今回訪れたのは、ARUN(アルン)合同会社(東京・中央)。先般、「第3回日経ソーシャルイニシアチブ大賞国際部門賞」を受賞した会社だ。途上国で貧困などの課題に取り組む社会起業家への投資を展開しており、これまでカンボジア、インドの起業家に計6件投資。代表の功能(こうの)聡子さんに、これからの働き方のヒントになるようなことを聞いてみた。

日経ソーシャルイニシアチブ大賞国際部門賞の受賞おめでとうございます。

功能:ありがとうございます! 2009年にARUNで社会的投資を始めたときに言われたのは、「社会性と経済性の両立は難しい」「途上国の起業家に投資をするなんてクレイジーだ」「日本では無理」「出したお金は返ってこないんじゃないの」……。

日経ソーシャルイニシアチブ大賞国際部門賞の表彰式。中央が功能氏

ネガティブな意見が多かったと。

功能:それでもなんとかここまで続けてくることができたのは、投資家としてお金を出資するかたちで参画してくださった方-ARUNではパートナーと呼んでいます-はもちろん、ボランティアで活動を支援してくださる方、連携をお声がけくださる企業の方、なにより私たちを信頼して投資を受け入れてくれたカンボジアやインドの社会起業家の皆さんのおかげです。

経済的なリターンだけでなく、ソーシャルリターンも重視

寄付や援助ではなく、投資だから当然リターンを求める。ただ、経済的なリターンだけでなく、社会的にどんな良いことを生み出せたか、というソーシャルリターンも重視します、というのがARUNの方針ですね。

功能:ええ。お金を投資して終わりではなくて、積極的に投資先の事業にコミットしていくところも特徴です。例えば、カンボジアの無電化地域へソーラーパネルを販売しているLES(Lightning Engineering Solution)という投資先があります。

クロスフィールズ(連載第1回参照)の留職先として紹介されたところですね。

功能:彼らは無電化地域にソーラーパネルを販売するだけでなく、「販売した無電化地域に、メンテナンスまでできる人材を育成する」ことにも取り組んでいます。そこでARUNパートナーの人脈で、現地の公立中学校にソーラーパネルを納入しました。ゆくゆくは、その学校の生徒たち自身にメンテナンス技術を覚えてもらうためです。

ソーラーパネルが来ることで学習環境が改善されるだけでなく、若い人たちの間に自立の精神が養われる。ソーシャルリターンの一例ですね。

功能:そもそもARUNを始めたのも、カンボジアで有機農業を広げる活動をしていた人物から「寄付や援助を受けているだけだと、農家はそれに依存してしまう。長い目で農家の事業に投資してくれる人を探してくれないか」と言われたことが発端でした。

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