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富士山麓のご当地グルメ大集合

「富士宮やきそばに続け」と町おこし
経済効果はなんと217億円!

  • 酒井 栄子

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2008年12月3日(水)

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 富士山シリーズの第2弾。前回は富士山麓でのゴミ拾いだったが、今回は富士山麓のご当地グルメを集めた食の祭典「富士山B-1フェスタin 富士宮」を紹介する。

動画への入り口

画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式)

 富士山麓の食べ物で最も有名なのが、静岡県富士宮市の富士宮やきそばだ。全国のB級グルメブームを巻き起こした発信源だ。富士宮やきそばは、もはや地域ブランドというより全国ブランドになったB級グルメの王様でもある。実際、B級グルメ日本一を競う「B-1グランプリ」で2006年、2007年と2年連続でグランプリに輝いている。

 富士宮やきそばの仕掛け人となったのが、「富士宮やきそば学会」という名称の町おこし団体を設立した渡辺英彦会長だ。地元で保険代理業を営むかたわらボランティアで町おこしをする渡辺会長は、最初は富士宮にやきそば店が多いのに着目した。調べてみると、普通の麺と違ってモチモチした蒸し麺で、コシがあるのが特徴だった。鉄板上で蒸し麺にキャベツ、肉かすを加えて焼き上げるシンプルなやきそばだ。

 2000年にスタートした富士宮やきそばの町おこしは、渡辺会長の独自のマーケティングが功を奏して年間50万人以上の観光客が富士宮市を訪れる成果を生んだ。ある研究所がその経済効果を試算したところ、2001年からの6年間で217億円と算定されたほどだ。

 富士山B-1フェスタは、富士宮商工会議所が主催し、9月28日、富士宮市の富士山本宮浅間大社で開催された。「富士宮やきそばに続け」とばかりに各地でB級グルメによる町おこしが活発になっている。そこで、富士山麓周辺のご当地グルメを集めて、新たなブームを巻き起こそうという狙いだ。静岡県や神奈川県などから63店が出店して、5万人を集めるイベントとなった。

 トレンド見つけ隊は会場の各店舗で試食し、新しいブームを巻き起こしそうなB級グルメを選りすぐった(文末参照)。

 周辺自治体を巻き込んだ食の祭典には、別の目的もあった。それは、「富士宮にじます学会」(小川登志子会長)の発足だ。やきそばに続くご当地グルメを育てようと市民の有志が旗揚げした。富士山の清流で育ったニジマスは、生産量で日本一。そこでニジマスのおいしさを全国の消費者に知ってもらおうと、ニジマスを使った新しい料理などを開発していくという。

 今回は、食の祭典の取材だけではなく、全国の自治体から毎週のように講演に呼ばれている富士宮やきそば学会の渡辺会長に、食による町おこしのポイントを聞いた。
 渡辺会長によれば、全国各地には、おいしいご当地グルメがたくさんある。ところが、多くの人に知ってもらうための工夫が足りないために、宝の持ち腐れになっているご当地グルメが多いという。

 ブームを巻き起こしたコツを尋ねると、ポイントは「はじめに言葉ありき」。言葉を上手に使った宣伝が大事だという。若い人からお年寄りまで多くのファンをつかむには、おもしろい言葉やギャグを使ったコミュニケーションが重要だという。実は、「はじめに言葉ありき」は、聖書の名句だ。

 富士宮やきそば学会という団体の名称そのものがギャグだ。そして、町おこしに携わる市民のことを「やきそばG麺」と名乗った。

 ギャグを使った商品開発も実に数が多い。「だいびんじょう」は「大吟醸」をもじった富士宮の日本酒。「麺財符(めんざいふ)」は、中世末期のカトリック教会が財源確保のため乱発した証書「免罪符」のもじり。渡辺会長のアイデアで、富士宮を訪れるバスツアー客用の食事券を「麺財符」と称して発行したところ話題を呼んだ。今では、はとバスツアーでも配布されているほどだ。

 「親父ギャグですが、おもしろい表現をすることで伝えたい情報をパッと分かってもらえる」と渡辺会長は指摘する。全国の自治体からひっきりなしに視察が富士宮市を訪れることからしても、親父ギャグによる町おこしは確かに効果がありそうだ。

* * *

トレンド見つけ隊注目のご当地グルメ

厚木シロコロ・ホルモン(神奈川県厚木市)
 11月1日、2日に福岡県久留米市で開かれた「第3回B-1グランプリ」で王座を獲得したのが、厚木シロコロ・ホルモン。脂身付きの白モツを網焼きした後、ニンニク味噌を付けて食べるのが特徴だ。網焼きにするとモツが丸まってコロコロになることから、シロコロ・ホルモンと名づけた。

みしまコロッケ(静岡県三島市)
 みしまコロッケは、「箱根西麓でとれた三島馬鈴薯(メークイン)で作ったコロッケ」のこと。富士宮やきそばに倣って「コロッケ学会」を三島市主導で立ち上げたのが、今年4月。市長自らが「みしまコロッケ庁内推進本部」の本部長になるほどの力の入れようだ。

袋井宿たまごふわふわ(静岡県袋井市)
 東海道五十三次のまん中「袋井宿」に伝わる江戸時代のたまご料理を再現した。たまごとだし汁だけのシンプルな料理だが、口の中でとろける食感が人気を呼んでいる。

すその水ギョーザ(静岡県裾野市)
 別名モロヘイヤギョーザ。地元産モロヘイヤを皮に練り込み、同じく地元産の茶葉を具材の成分に使用した水ギョーザだ。各種統計によれば、裾野市民は全国的にも「ギョーザ好き」なことが分り、裾野のギョーザを売り出した。

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