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新興国進出のスピード速める

事例(1)カシオ計算機

  • 戸川 尚樹

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2011年11月2日(水)

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カシオ計算機は会計や販売、生産などの業務を支える業務システムを国内外でいち早く統一した情報化先進企業。
同社は「新興国市場の開拓」という経営課題の解決をIT(情報技術)面から支援するため、クラウドを積極活用する。
全世界で業務の進め方を標準化し、標準に即したシステムをクラウド化してグローバル展開する。

 「新興国市場の開拓を進めるためには、商品力だけでは不十分。売るためのシステムを整備しなければ、厳しい競争に勝てない」。カシオ計算機で営業本部長を務める中村寛常務はこう言い切る。

 海外売上高比率が5割を占める同社は、新興国市場の開拓に力を入れている。2008年から2009年にかけて、メキシコやロシア、ブラジルに現地法人を開設した。

 これらの現地法人の販売力の強化を図るため、カシオは販売支援の標準システムを展開する。受発注や在庫管理、会計、原価管理、販売分析といった機能を備えるものだ。新興国の販売管理システムは、拠点の規模がまだ小さいこともあり、日本や欧米とは違うものを立ち上げる。

 新興国標準となるシステムを展開するに当たっては、クラウドを徹底活用する。新興国の販売拠点にサーバーを設置してシステムを動かすのではなく、日本にあるクラウド型システムを各国拠点からインターネット経由で利用できるようにする。

 これによりシステムの展開スピードを高める。新たな販売拠点を立ち上げる際にも、システムをゼロから構築する必要はない。事務所にあるパソコンがネットワークにつながれば、業務を進められるわけだ。

カシオ計算機の中村寛常務(右)と矢澤篤志執行役員は、クラウドを活用して新興国を開拓する(写真:陶山 勉)

好評なシステムを新興国に輸出

 販売管理システムをクラウドで展開するだけでは販売力の強化にならない。そこで国内で独自開発した量販店向けの営業支援システム「C-Active」を新興国に“輸出”する。

 C-Activeの売り物は、売り場の様子を撮影した写真データを一元管理する機能。営業担当者は売り上げアップに成功した商品の陳列方法や、販促のための飾りつけなど店舗作りのノウハウを一目で確認できる。一方、本部は現場の陳列方法を画像で確認し、課題を改善・指導する。

 C-Activeには、訪問すべき重要店舗や、販売実績を基にした推奨訪問回数を提示する機能もある。「量販店に対する提案力の強化につながる、と国内の営業担当者に好評」と中村常務は胸を張る。

 国内で営業強化に貢献しているシステムを海外でも使い、全体の営業力を高めようというわけだ。「店舗に対する商品説明の仕方や提案力のきめ細かさは、日本がどの国よりも先行している。これを海外に広げない手はない」と、欧州に25年駐在した経験を持つ中村常務は話す。

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