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実は、会社を畳むことを考えている…

ベンチャーの成功と失敗を分ける5つのポイント

  • 井上 さやか

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2011年11月4日(金)

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 知り合いの起業家から、電話がかかってきた。久しぶりに情報交換をすることになり、サンフランシスコのベイエリアにあるパロアルト市内のカフェで待ち合わせをした。忙しそうに、早足で入ってきた彼と軽く挨拶を交わし、テーブルにつくやいなや、彼はこんなことを話し始めた。

 「実は、会社を畳むことを考えている。もし、セールス・エグゼクティブのポジションを探している会社があったら、教えてほしい」

 つい先日まで、メディアを賑わせ、関連するセミナーにも多く顔を出して、存在感を高めていた会社である。驚きを隠しながら、話を聞いてみたところ、どうやら、原因は資金が尽きてしまったところにあるらしい。スピードを重視して人員を拡大していた一方で、資金の入手が追いつかなかったのだ。

「世界の100社」のうち25社がここに集結

 100生まれたならば、生き残るのはそのうち1つ、と言われる米ベンチャー企業の世界。華々しい話も多く聞く一方で、その裏には、数多くの失敗談がある。クリーンテック関連の事業開発を支援している私のもとには、付き合いのあるベンチャー企業の良いニュースや悪いニュースが、次々と飛び込んでくる。密度の濃い毎日だ。

 シリコンバレーを中心に、サンフランシスコ・ベイエリアには、クリーンテック関連のベンチャー企業が多くある。大手リサーチ会社、クリーンテック・グループが2011年に選定した「グローバル・クリーンテック・100」の注目ベンチャーのうち、25の企業はこのエリアに本社を置いている。

 世界トップレベルの大学が密集し、若くて優秀な人材を毎年輩出しているほか、起業家、投資家、コンサルタント、ベンチャー企業を買収する大企業など、ベンチャー企業に携わる人が多く集まり、エコシステムを形成しているのが大きな特徴だ。

 こちらでは、シリアル・アントレプレナーと呼ばれる、会社の創業フェーズを何度も繰り返す起業家たちがいる。何も無いところから人と資金を集め、製品やサービスを作り、ある程度企業が成長したら、事業を売却したり、株式を上場する。0から1を作るフェーズを専門にしている人たちだ。

 最近は、「時代はクリーンテックだ」とばかりに、IT業界での起業経験のある人たちがその経験を生かしてクリーンテック業界で起業をしていることも、珍しくない。

 彼らの体験談を聞いていると、クリーンテックという業界の特徴がよく見えてくる。IT業界と比べた場合のまず一番の違いは、必要となる資本がケタ違いに大きいこと。それから、ビジネスモデルが確立しておらず、ビジネス展開に時間がかかることである。さらに、政策に左右されやすいという側面もある。

GEは20のベンチャーに投資

 こうした業界の特徴を基に、クリーンテック業界で起業する場合のポイントについて簡単にまとめてみよう。

[1]パートナーシップを上手に活用すべし

 クリーンテック業界の起業においては、必要となる資金が比較的大きい。例えばインターネット業界で、ソフトウエアを開発する、という場合はほとんど元手がいらないが、クリーンテックの場合にはハードウエアの開発も必要となることが多く、ある程度の元手が必要となる。

 リーマン・ショック後の世界不況の影響もあり、ベンチャーキャピタルの数は減っている。さらに、クリーンテックという言葉がはやり始めた初期の頃は、クリーンテックというだけで簡単に投資が取れることもあったようだが、最近はベンチャーキャピタルも業界についてよく勉強しており、投資の判断基準が厳しくなっている。

 一方、大企業は戦略的投資を盛んに進めている。例えば、ゼネラル・エレクトリック(GE)は今年に入ってから、20のエネルギー系ベンチャー企業に投資を行っている。資金面のみでなく、技術的・商業的な面からも支援してよりインパクトのあるコラボレーションを行うのがGEの戦略だ。

 事業が順調に行っているベンチャー企業を見ると、大企業や大学などの研究機関と戦略的にパートナーシップを構築することで、技術開発をうまく進めている企業が多い。

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