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“原発輸出”再開の愚

2011年11月11日(金)

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 3.11東日本大震災後の東京電力福島第1原子力発電所の事故は経済のみならず、社会の風景を変えた。「原発安全神話」が崩壊して電力調達問題が喫緊の課題として浮上、折からの円高と合わせて産業の空洞化への懸念も広がる。再生可能エネルギーへのシフトは自明の理だが、既得権益の壁にぶつかり、新市場創造への道は険しい。対処能力を欠いた民主党政権は“霞ヶ関”の軍門にくだり、政治が迷走する中で、東北や首都圏の約4000万人の住民は爆発した原子炉から飛散した放射性物質に怯えながら暮らしている。日本人も企業も抜本的な思考や価値観の変革を求められている。未来を見据えながら、激変する経済社会のうねりをマネジメントの視点から論じる。

 日本からベトナムへの原発輸出プロジェクトが再び動き始めた。

「ベトナムは日本による原子力発電技術の提供を熱望している」
 「日本は世界最高水準の原発技術の提供を保証する」

 10月31日、来日中だったベトナムのグエン・タン・ズン首相と野田佳彦首相が首脳会談後に共同コミュニケを発表。昨年秋に決定したものの、3月の福島原発事故で協議が中断していたプロジェクトに両国政府は正式にゴーサインを出した。

 原発立地予定地は同国南部ニントアン省で100万キロワット級の原子炉2基を建設、事業規模は1兆円程度とされる。日本政府は事業への出資をはじめ、政府開発援助(ODA)を通じた技術者育成、国際協力銀行(JBIC)による融資なども検討、至れり尽くせりで支援する構えだ。

 ベトナムだけではない。野田首相は政権発足後、インド、ヨルダン、トルコなどへの原発輸出協議を軒並み再開させつつある。原発メーカーの日本勢はもちろん、「政府の支援が大きい。引き続き売り込みなどをお願いしたい」(三菱重工業の大宮英明社長)と歓迎する。

 「一度始めたら誰も止められなくなる。その挙げ句が巨額の財政負担に結びついた」
 民主党が政権発足以来、鳴り物入りで進めた公共事業の「仕分け」で何度も繰り返された警句だ。これがそのまま、原発輸出にも当てはまりそうな気がしてならない。

 政府は昨年、原発輸出を「新成長戦略」の柱に据え、経済産業省や外務省にインフラ海外展開の部隊を設置、政官民総動員体制で受注活動に力を注いできた。福島で「レベル7」の未曾有の事故を引き起こしても、いまだに原子炉内部の状況さえ把握できていない状況下でも、予算がつき、組織まで用意すればいまさら引き返せないということなのだろう。

コメント32件コメント/レビュー

特に原発は、無くて済めば無い方が良い。今の日本人には扱う能力も資格も無い意味で。の立場ですが、記事の内容には納得できない。原発は成長産業とは言えないかもしれない(今のウラン・プルトニウムを燃やすだけの型)が、それは火力発電系の方も燃料枯渇やCO2削減の為にも成長産業とは言えない。そして日本にある原発が古すぎるだけで、原発は今の形では其れなりに完成系。開発ではなく造って売れば儲かる投資資金回収モードだと思われる。だからこそ売りたいのだろう。シェールガスも地震発生他環境破壊で怪しい雲行きになっているのは判るはずだが、記事では触れず、原発批判ブームに乗る批判の為に造りました感がするのが良くない。本当に批判するならもっと上手くやって欲しい。日本が失敗したが、高速増殖炉やトリウムを使って燃料増殖系の原子力利用が燃料枯渇論への答。今の型のままでは枯渇論の通り。(2011/11/12)

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いただいたコメント

特に原発は、無くて済めば無い方が良い。今の日本人には扱う能力も資格も無い意味で。の立場ですが、記事の内容には納得できない。原発は成長産業とは言えないかもしれない(今のウラン・プルトニウムを燃やすだけの型)が、それは火力発電系の方も燃料枯渇やCO2削減の為にも成長産業とは言えない。そして日本にある原発が古すぎるだけで、原発は今の形では其れなりに完成系。開発ではなく造って売れば儲かる投資資金回収モードだと思われる。だからこそ売りたいのだろう。シェールガスも地震発生他環境破壊で怪しい雲行きになっているのは判るはずだが、記事では触れず、原発批判ブームに乗る批判の為に造りました感がするのが良くない。本当に批判するならもっと上手くやって欲しい。日本が失敗したが、高速増殖炉やトリウムを使って燃料増殖系の原子力利用が燃料枯渇論への答。今の型のままでは枯渇論の通り。(2011/11/12)

日本とドイツ、アメリカなどの特定の国を除いて、海外、新興国の原発の建設ラッシュは停滞していないようですね。停滞、もしくは撤退をしているのは、もともと原子力発電に積極的でない国ばかりです。黄昏の原発市場の根拠を明確する義務が筆者にはあります。もちろんより高度な安全性は求められると思いますが、それは当然でしょう。個人的には、大きな誤りの後の、革新的な進歩に期待したい。少なくとも核融合炉による発電が実用化されるまではね。(2011/11/12)

ウランが無尽蔵にあるなら、石油もガスも無尽蔵にあるはずです。どれも地下から掘るものですから。■ってそんなワケ無いです。石油もガスも無尽蔵でない以上、ウランも無尽蔵なはずはありません。だから米国などの複数の学者がウラン埋蔵量の研究をしています。研究結果は残り29年~60年。このまま世界の原発建設が続けば消費量が増えて、後29年で枯渇します。当然の事ですね。後60年というのは原発の新設が無い場合です。■原発を動かせって人は、揃ってこの点に口をつぐんでます。無責任ですね。「石油・ガスは枯渇する」というその口から、なぜウランの枯渇の話が出てこないのか。「想定外だった」で済む話ではありません。(2011/11/11)

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