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150年の時を経ても楽しい歌川国芳

その1「なぜ今、国芳か?」

  • 岩切 友里子

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2011年12月16日(金)

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 幕末の浮世絵師、歌川国芳が今大きな注目を浴びている。国芳(1797-1861)は歌川広重と同い年で、活躍したのは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」、広重の「東海道五拾三次之内」などが出版された時代である。国芳は、武者絵・役者絵・美人画・戯画・風景画と広いジャンルの作品を手掛け、大胆な構図と奇抜なアイデアは、一般的な浮世絵のイメージをくつがえし、「奇想の絵師」とも称されている。

「宮本武蔵の鯨退治」 弘化4(1847)年頃、大判三枚続
ワイド・スクリーンやパノラマ写真のなかった時代に、国芳のイマジネーションはこうした広角的ビジョンの作品を生み出していた

海外でのKUNIYOSHI展

 2009年、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツではKUNIYOSHI展が開催され、評判となった。筆者は期間中に行われたシンポジウムに参加し、ロンドンの人々の国芳に対する感想を聞くことができた。曰く、「COOL!」「FUNKY!」「LOVELY!」。

ロンドンの地下鉄構内に貼られた展覧会のポスター(中央)。用いられている作品は「坂田怪童丸」、元気いっぱいの金太郎。国芳のデザイン力は、現代のポスターにも負けていない

 この展観は多くの新聞雑誌にも取り上げられて好評を博し、同展は翌年、ニューヨークにも巡回した。現在、ポーランドのクラクフ国立美術館でも、同館所蔵品による「歌川国芳 伝説とファンタジーの世界」展が開催されている(2012年1月15日まで)。

 国芳の作品には、欧米でも人気のある現代の日本のマンガやアニメに通じる描画表現が多い。こうした点も、海外の人々が国芳をすんなりと受け入れられる土壌になっているのだろう。グラフィック・アートとして捉えた後に、浮世絵が絵師・彫師・摺師の協業による木版画であることを知り、その精細で高度な技術に驚く人々も多かった。

 そして、日本では国芳没後150年にあたる今年、国芳の大規模な展覧会が各地を巡回している。そのトップを切ったのは、4月に大阪市美術館で開催された「歌川国芳展」で、入場者数は12万人を越えた。現在もインターネット上で、展覧会を訪れた人々の「楽しかった!」という感想が数多くのブログで紹介されている。

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