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新卒一括採用を安易に叩くな

コドモたちの混乱とオトナたちの無責任

  • 沢田 健太

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2011年12月27日(火)

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 どんな場所でもやっていける自分になるために――。こうした裏メッセージをこめた『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』という新書が、この秋の発行から売れ続けている。著者は、複数の大学でキャリア形成支援の仕事に携わってきた現役バリバリの大学職員である。

 当コラムは、その著者による書下ろしだ。今回は、なにかと議論になることの多い「新卒一括採用」を題材にする。ビジネスの現場からの発想とはまた違った、リアリティを読み取っていただけたら幸いだ。

 この記事一覧が示すように、隔週ペースで2カ月間の掲載記事だった。今回で連載は一区切りとする。短期間にも関わらず、非常にたくさんの皆様に読んでもらえた。担当編集者として感謝の弁を述べたい。

 ありがとうございました。大学のキャリア教育や就職・採用活動については、著者と共に今後もウォッチを続けます。「これは!」という事象を見つけた際には、またこの枠でレポートしたいと考えております。取り上げる題材などのリクエストがおありでしたら、コメント欄にてよろしくお願いいたします。

 これまで「大学中退」「学力低下」「就職留年」「親子問題」について、大学生のキャリア形成支援に携わる一職業人の立場から現状をレポート、考察してきました。拙著をまとめた時もそうでしたが、こうして大学の内側(キャリアセンター)から見える学生や大学教育を文章化してみることは、日常業務に忙殺されがちな私にとって、自分の中にたまっていたものを整理する絶好の機会です。

 また、特に日経ビジネスオンラインの場合はコメント欄が設けられているので、拙稿に対する皆様からのご意見、ご指摘を繰り返し読むことができました。そのおかげで以前よりも外側の目を養うことができたように思います。「まだまだ現場でやれること、やるべきことはある」と強く実感しています。

 今回は、就職活動という「仕組み」について考えます。とりわけわが国に特有の仕組みであると思われる「新卒一括採用」の議論に割って入ります。

12月スタートの就活はカオス状態

 ご承知の通り、この12月1日より企業の採用を前提とした広報活動がスタートしました。例年であれば9月下旬から10月上旬に就職ナビサイトがオープンし、合同企業説明会などが開かれ、就職活動生たちは秋冬にいろいろと「社会の入り口」を見て回ることができました。それが2~3カ月遅れの就活スタートで難しい話になっています。

 2013年度入社予定の学生の就職活動は混乱しています。前年度までは、意識の高い学生が就活をスタートし、その姿に影響されてほかの学生も動き始める、といった流れがありました。学生の仲間内に1人か2人は、水先案内人のような者がいたものです。その存在が大きかった。

 ところが、今年は基本的に誰もが横並びの状態でスタートしました。現在の就職活動生たちはわけの分からないカオスの中にいます。結果、早くも都市伝説のごとき採用裏情報が飛び交い、「就職活動の短期化」というフレーズがいたずらに学生の不安を煽っています(選考開始は前年同様4月1日なのでそう呼ばれているわけですが、現実的な内定取得期が夏休みの頃になる学生も増えると予想され、私には「就職活動期間の二極化」というフレーズのほうがしっくりきます)。

 怪しげな就職セミナーに通っている自分自身を「一歩リードしている」と感じている学生もいれば、「やりたいことが見つからない」とすでに悲壮感を漂わせている者もいる。キャリアセンターの現場は、笑えないコメディ劇場のような様相を呈しています。

 その一方で、人事担当者とキャリアセンター職員の面談の場では、「今年の採用は量より質」との毎度お馴染みのフレーズを聞かされます。ただ、学生を集めた説明会においても、「ある程度志望度の高い方に来てもらいたい」という人事の声をよく耳にするのは今年の特徴です。これまでは「いろいろな人に来てもらいたい」が説明会での常套句でした。企業にとっての採用活動は自社の宣伝的な要素を併せ持っていましたが、今年は採用の現場で働く担当者の本音を優先する傾向がある、とも言えそうです。

 しかし、そんな説明会も、就職活動生の側から見るとやはりカオスの世界です。

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