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クリスマスプレゼントはケニア製

良品計画がアフリカに挑む

2011年12月22日(木)

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 クリスマス商戦でにぎわう東京・池袋。無印良品の店頭にはちょっと変わったクリスマスギフトが並んでいる。石鹸のような光沢を持つ鉱石、ソープストーン(天然タルク)で作ったゾウ、ゴリラ、ペリカン、ワニ、バッファローの置物だ。長さ5センチメートル程の手乗りサイズのものを1個840円で販売している。これらはすべてケニアの手作り商品だ。

 「無印良品がアフリカで商品開発をするのは初めてのこと」

 運営会社の良品計画、生活雑貨部で海外商品を担当する増田明子氏はこう語る。

 良品計画の今年のクリスマス向け商品の開発コンセプトは「エシカルとファン」。「エシカル(ethical)」とは、「倫理的」「道徳的」という意味で、具体的には発展途上国の支援につながる商品作りを目指す。途上国には日本人にはあまり馴染みのない、知られざる優れた手工芸品がたくさんある。こうした商品の開発、販売は消費者の目を楽しませる「ファン」であると同時に、地場産業の発展に貢献する。今までの商品開発とは一味違う新たな試みが始まった。

世界80以上の手工芸品から厳選

 途上国の手工芸品を売るといっても、個人で経営する輸入雑貨店などのように、少量を海外から買い付ける方法とは全く異なる。日本と海外でチェーン展開する無印良品の店舗に一定量を安定供給しなければならないからだ。ソープストーンの置物の場合、日本国内の36店に加え、中国、台湾、香港、欧州の店舗でも販売するため1万個の製造を目標にした。

 「商品の個体差はある程度は許容しても、厳しい社内の品質基準に適合させなければならない。輸送経路の確保も重要だ」と増田氏は指摘する。

 同社ではまず商品選びのため、国際協力機構(JICA)の協力を仰いだ。JICAは途上国での地域支援の一環として「一村一品運動」を進めている。元々、1979年に大分県で始まったこの運動は、地域ごとに特産品を生み出して価値を高めて地域の振興に役立てようというもの。JICAはこの手法をアフリカやアジアの途上国にも応用している。ケニアだけでも80カ所の生産者グループを支援している。そのため、途上国の手工芸品に関する情報がJICAには集まっている。

 JICAは一部の支援プロジェクトに日本人のボランティアを派遣している。良品計画にとっては各地域の生産者グループに精通しているスタッフがいるJICAと組む方が、最初から独自に関係を築いていくよりもリスクが少ない。

 良品計画のリクエストに応え、JICAからは世界80種類以上の手工芸品の情報が寄せられた。その中から、量産が可能で輸送経路が確保されているもの10種類程度を選び出してサンプルを取り寄せた。商品として魅力があっても、例えば色落ちがしやすい素材を使ったものは、品質基準を満たさず問題になる可能性がある。こうした商品は候補から外した。

 半年に及ぶ選考過程を経て2011年6月、ケニアのソープストーンの置物と中央アジアにあるキルギスのフェルトケースに狙いを定めた。

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「クリスマスプレゼントはケニア製」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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