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「和製LCC」が仕掛ける航空大変革

熾烈な運賃競争が火蓋を切る

2011年12月27日(火)

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 航空業界の2012年はLCC(格安航空会社)一色となる。

 全日本空輸(ANA)が香港の投資会社などと組んでLCC、ピーチ・アビエーションの設立を発表したのを皮切りに、2011年には同じくANAがアジアの最大手LCC、エアアジアと組んでエアアジア・ジャパンを設立すると発表。日本航空(JAL)も豪カンタスグループや三菱商事とジェットスター・ジャパンを展開することを明らかにした。

ANAが33.4%出資したピーチ・アビエーション。関西国際空港ではLCCの専用ターミナルも建設している(写真:山本 琢磨)

 3社とも2012年に就航し、国内線と国際線の両方を飛ばす。ピーチ・アビエーションは関西国際空港を拠点に札幌(新千歳)や福岡、韓国・ソウル(仁川)に飛ばす。エアアジア・ジャパンは成田国際空港から札幌(新千歳)、福岡、沖縄(那覇)、韓国のソウル(仁川)や釜山を結ぶ。

 欧米では航空市場の3割を占めるほど存在感が高まったLCC。数年前からは、日本にも外資LCCが続々と乗り入れ、今後は日本でもLCCの勢力が増す。そこでANAやJALもLCC展開に腰を上げた。

 各社とも安さを追求すれば今まで旅行しなかった消費者の需要を喚起できると見ており、新市場の創出を狙っている。だが、いくら安さを武器にしたところで、国内の航空需要が爆発的に増えるわけではない。既存航空会社との顧客争奪戦や熾烈な価格競争が起こるのは必至だろう。

 大手航空会社にとって、LCCとの差別化を図る手段となりそうなのが新型機B787だ。燃費効率が優れ、中型機ながらも長距離路線を飛ばせる。ANAの伊東信一郎社長は、「路線選択の幅が広がり、従来ならば収益性が見込めない路線でもB787なら収益が取れる」と話す。2012年には他の航空会社でもB787の導入が進む。航空各社が描く路線戦略は今後、大きく変わる可能性が出てきた。

2011年10月、ANAが他社に先駆けB787の営業就航をスタートさせた(写真:山本 琢磨)

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「「和製LCC」が仕掛ける航空大変革」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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