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花火は中国規格でないとダメになる?

米国は「人事管理」に触手、枠をはみ出す国際規格化合戦

2012年1月4日(水)

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 この連載「世界環境標準化戦争」は、日経BPの環境総合サイト「ECO JAPAN」の終了に伴い、日経ビジネスオンラインで継続して掲載することになりました。バックナンバーはこちらでお読みいただけます。

 先日、日本工業標準調査会(JISC)の環境・資源循環専門委員会に参考人として招聘された。私が国際議長を務めている国際電気標準会議(IEC)の環境専門委員会「IEC TC111」についてのヒアリングだった。

 自分の出番を待っている間に水質と大気の測定標準に関する審議を傍聴した。私は経済産業大臣からJISC委員の任命書をいただいているものの、これまで特定の委員会の委員に選ばれたことがない。日本の工業標準を司る最高レベルの会議を見聞したのは、実はこのときが初めてだった。

 測定試験は高度な科学である。科学者の方々が実験データに基づいて決定した厳格な手順(試験方法)を、まずJIS(日本工業規格)として発行する。それからISO(国際標準化機構)に提案して、国際規格への採用を試みる。そうした手順に関連するお話を興味深く拝聴した。

 国際貿易をスムーズにするための共通の決め事というのが、規格の本来の趣旨である。機械部品の互換性を確保するための規格や、各国の相互認証を可能にするための測定規格などが盛んに作られてきた。水質と大気の測定標準に関するJISCの審議もまさにこのクラッシックなジャンルに入るものだ。

ISOのリストに現れた“異変”

 さて、今回は規格の総本山、ISOで最近顕著になってきた1つの“傾向”についてお伝えする。

 図1はISOのサイトから誰でも閲覧できる画面である。TC(専門委員会)の番号付けとタイトルが一覧できる。右側に発行した規格の数(Standards published)と、規格づくりを開始した作業部会の数(Work programme)が記載されている。過去の専門委員会からの引き継ぎがあったと思われる「TC256」を除いて、どの委員会もまだ規格は発行していない。ほとんどの委員会では作業さえスタートしていない。

図1 比較的新しく設立された専門委員会(TC)の一覧

 この一覧表を見ると、これまでの概念を覆す活動領域(タイトル)が目を引く。今後、国際規格化が進むと面倒なことになりそうなものもある。

 例えば図1の上から2行目に、TC264「Fireworks(花火)」とある。これは中国が提案して2011年に設立された専門委員会(TC)だ。すでに日本を含め19カ国が参加している。だが、花火の国際規格とはなんだろう。各国が独自の花火文化を競ってはいけないのだろうか?

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「市川芳明 世界環境標準化戦争」のバックナンバー

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「花火は中国規格でないとダメになる?」の著者

市川 芳明

市川 芳明(いちかわ・よしあき)

日立製作所国際標準化推進室主管技師長

2000年、日立製作所環境ソリューションセンタ長などを経て、現職。IEC(国際電気標準会議)TC111議長、ISO TC 268/SC1議長、ISO TC207エキスパート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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