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韓国を凌駕していた北朝鮮経済

「半世紀以上実質マイナス成長」数字は語る(その3)

2012年1月12日(木)

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 前回は一人当たり国内総生産(GDP)で見る限り、北朝鮮の経済は国際的に最貧国の分類に入ると言える点を数字で明らかにしました。今回は北朝鮮経済がもっと貧しい状況から現在の水準にまで這い上がってきたのか、相対的に良好な状況から現在の水準に落ち込んだのか明らかにします。

 この点を明らかにするためには、一人当たりGDPの長期的な数値を見る必要があります。この数値には、前回に紹介した推計値が使えます。具体的には、ソウル大学のキンビョンヨン教授、国連統計局、現代経済研究院による推計値です。これら推計値はそれぞれ短所もありますが、比較的近年までの数値を時系列で入手できるため貴重です。

 なおこれら時系列の数値の多くが一人当たり国民総所得(GNI)ですので、今回は一人当たりGNIを中心に見ていきます。前回で説明したように、北朝鮮においては一人当たりのGDPとGNIの間にはほとんど差がありませんので、ほぼ同じものとして見ることが可能です(注1)

 北朝鮮による公表分も含めて数値をまとめたものが表1です。そこには、最低値と最高値の間に200ドル程度の差があるものの、大きな傾向が見られます。1980年代までは緩やかに増加していた一人当たりGNIが、1990年代に入るとともに大きく減少し、2000年代に入ってからは横ばいの状況が続いているのです。

(表1)北朝鮮の一人当たりGNI(ドル)

キムビョンヨン 国連統計局 現代経済研究院 北朝鮮公表値
1954 384
1955 408
1956 429
1957 471
1958 536
1959 516
1960 548
1961 576
1962 562
1963 554
1964 558
1965 570
1966 563
1967 572
1968 581
1969 568
1970 587 436 641
1971 587 468 663
1972 598 503 686
1973 606 542 708
1974 617 585 730
1975 639 633 753
1976 641 648 777
1977 653 665 802
1978 626 684 820
1979 700 703 839
1980 654 722 858
1981 721 737 877
1982 760 910 897
1983 744 894 914
1984 768 838 932
1985 738 812 949
1986 732 905 967
1987 744 940 986
1988 765 868 923
1989 786 911 864
1990 720 835 809
1991 683 753 758
1992 599 659 710
1993 554 547 697 990
1994 562 432 685 991
1995 549 239 673 722
1996 489 476 661 587
1997 472 461 650 482
1998 412 455 646 464
1999 426 451 642 458
2000 466 461 638 454
2001 433 475 634 464
2002 465 467 630 478
2003 476 470 633 490
2004 478 472 637 524
2005 497 548 640 546
2006 496 577 644
2007 471 600 647
2008 555 652
2009 500 656
2010 661

(出所)キムビョンヨン(2008)、国連データベース、現代経済研究所(2011) により作成。
(注)現代経済研究院は一人当たりGDP。

(注1)GNIの説明は前回を参照のこと。GDPと同じと考えてよい。

コメント3

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「韓国を凌駕していた北朝鮮経済」の著者

高安 雄一

高安 雄一(たかやす・ゆういち)

大東文化大学経済学部教授

1990年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、調査局、外務省、国民生活局、筑波大学システム情報工学研究科准教授などを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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