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異常な円高は企業でなく国家の危機

日産自動車 カルロス・ゴーン 社長

  • 加藤 修平,小谷 真幸,広岡 延隆,山根 小雪

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2012年1月16日(月)

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超円高が進む中、日系メーカーで突出した業績を上げている日産自動車。EV(電気自動車)の登場や新興国市場の成長など産業構造が変わりつつある中で勝ち抜くための経営戦略を、ゴーン社長が語った。

 日産が現在、良い業績を収めているのは、明快な戦略を持っているからだ。市場ごとに明快な戦略を立て、明快な優先順位づけをしている。

新興国を戦略的に攻略

 まず中国に2003年に参入し、現地の東風汽車と協力関係を結んだ。今年中国販売台数は120万台に達しており、中期経営計画の終わりには200万台超を目指す。

「技術リーダーとなるのは1社のみ」と語る日産のゴーン社長(写真:菅野 勝男)

 それからロシアに参入し、サンクトペテルブルクに工場を設立した。仏ルノーとのアライアンスのおかげで、現地のアフトワズとも手を組めた。ルノー、日産、アフトワズで36%の市場占有率を誇っている。

 次のインドでは、ルノーとチェンナイ工場を設立した。3年前はたったの100台だったが、今回初めて私どもは4万台をインドで販売し、さらに多くの商品を投入していく。ブラジルにも新工場を建てる。同市場で知名度の高いルノーのプレゼンスを活用する。

 経営ではしばしば、常識と言われていたことが間違っていることがある。

 中国市場ではかつて、独フォルクスワーゲン(VW)が70%を取得していた。トヨタ自動車とホンダ、VWや米ゼネラル・モーターズがプレゼンスを確保していると言われた。

 1999年は日産リバイバルプランを実行していて負債も多く、赤字も出していた。経営体制も整っておらず、戦略もなかった。だから、中国に参入してもどうしようもなかった。まずは日産を再建して黒字化して、そして商品の準備をするというビジョンを立てた。だから2003年が中国に参入するに当たって一番早い時期だった。

 商品だけではなくて、正しいパートナーと組むアプローチも正しかった。その結果、中国は私どもにとって最大の市場となり、日系ブランドでリーダーとなった。

 参入が遅れたと言われたが、遅いなんていうことはない。市場は誰の所有物でもないのだから。重要なのは参入する時は必ず体制を整えておくこと。そしてすべてのエネルギーを集中して、市場に投入することだ。

 日産は世界1位、2位とか3位を目指しているわけではない。2011年度、ルノー、日産、アフトワズのアライアンス全体で台数が800万台を超え、自動車業界で上位3位に入る。規模の経済のメリットは既に受けている。素晴らしい商品、戦略、技術の結果として世界一になるのはいいが、世界一を目標にしてはいけない。

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