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「さらば、ウナ丼」シラスウナギの大不漁

完全養殖のコストは1尾1万円以上

2012年2月14日(火)

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 昨年から高騰をつづけてきた養殖用のウナギの稚魚(シラスウナギ)の取引価格が、さらに値上がりして過去最高を更新した。原因は稚魚の深刻な不漁にある。乱獲による資源の枯渇も懸念されている。ヨーロッパ産のウナギはついに国際条約で絶滅危惧種に指定された。ニホンウナギもそのリスト入りするのは時間の問題だろう。かば焼きも値上がりして、ウナ丼はいよいよ食卓から遠のいている。

1キロ250万円、暴騰するシラスウナギ

 現在はシラスウナギ漁の最盛期だ。資源を保護するために漁期が設けられ、解禁日は毎年12月1日、地域的に2~4月まで漁がつづけられる。ところが、シラスウナギの主要な産地の宮崎、鹿児島などでは捕獲量は過去最低。極度の不漁といわれた過去2年間と比べても、ほとんどの産地で半分以下だ。国内で消費されるウナギの99%は養殖であり、ウナギ生産には大打撃だ。水産庁は異例の事態を重視し、近く自治体関係者や研究者らを集めた対策会議を開く。

 残された漁期はわずかだが、シラスウナギを捕獲してから出荷できるサイズにまで養鰻場で育てるのに、最低でも半年かかる。1月末までに養鰻場に入れないと「土用の丑の日」の最需要期には間に合わない。

 水産庁によると、シラスウナギの年間漁獲量(推定)は1963年の230トン余りをピークに減りつづけている。2009年にはまだ24.7トンが捕獲されたのが、2010年には9.2トン、11年には9.5トンと2年連続の不漁だった。このままでは3年つづきの大不漁になりそうだ。

 このためにシラスウナギの価格は高騰している。2004年に全国平均で1キログラム当たり25万円ほどだった取引価格は、昨年は86万円になった。最近は200万~250万円に跳ね上がり、過去8年間に10倍にもなった。日本養鰻漁業協同組合連合会は「中国からシラスを輸入して対応しているが、需要においつくかどうか」と不安を隠せない。

中国でも品薄に

 中国や台湾では1990年代から日本向けのウナギ養殖が急成長して、シラスウナギの捕獲量もうなぎ登りに増加してきた。農林水産省の「漁業・養殖業生産統計」によると、2010年のウナギの国内養殖生産量は2万533トン。一方で、中国と台湾からの輸入量は5万3072トンで国産の2.6倍にもなる。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官