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 「レゴブロックのようにクルマを作るコンセプト」。日産自動車で開発を担当する山下光彦副社長は2013年以降に発売する新型車から導入する、新設計手法についてこう説明する。これまで日産を含む多くのメーカーは、重量や大きさ別に定めた「プラットフォーム」ごとに、クルマの基本設計を共通化する戦略を採用してきたが、これを根本から変える。

部品の共用範囲を4割から8割に

 「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」と名づけた新手法に転換すると、部品の共用範囲は、従来の4割から8割に倍増するという。自動車市場を巡っては中国など新興国が急拡大する一方で、環境規制が強まっており開発費が上昇している。「環境技術関連の開発費は2015年には2010年比で2倍に増える」(坂本秀行執行役員)という状況の中で、開発・生産コストの削減が喫緊の課題となっていた。

 CMFでは、まずクルマの基本構造を「エンジンコンパートメント」「コックピット」「フロントアンダーボディー」「リアアンダーボディー」の4つのモジュールに分ける。

日産自動車の新設計手法「CMF」のイメージ

 このモジュールをおもちゃのレゴブロックのように組み合わせる。ミニバン、SUV(多目的スポーツ車)、セダンなど多くの車種の開発を効率化できる。例えばエンジンが比較的高い位置にあるミニバンとSUV、低い位置にあるセダンやハッチバックなどで、それぞれエンジンコンパートメント・モジュールの設計を共用できるといった具合だ。「CMFの採用比率は、2013年は全生産台数の内12%となる見通しだが、2016年には58%に増やす」と坂本秀行執行役員は説明する。

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