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EVとしては中途半端な「プリウスPHV」

主役は低コストな改造PHVか?

2012年3月5日(月)

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 自動車産業では、究極のエコカーである電気自動車(EV)へのシフトが着実に進んでいる。その中で、2012年初頭のビッグニュースはトヨタによる「プリウスPHV」の一般向け発売である。これは、トヨタが2009年から一部法人ユーザー向けにリース販売していたもので、純粋EVではないが、短距離ならバッテリーだけで走行(EV走行)できるので、「準EV」と考えられる。日本最大手トヨタの参入で、日本のみならず、世界の自動車産業の電動化が加速すると期待できる。

PHVは八方美人

 プラグインハイブリッド車(PHV)は電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の「良いとこ取り」をした車である。EVとして走る時にはCO2を出さず、HVとして走る時には航続距離の心配がない、というわけだ。

 「プリウスPHV」のベースになった車は3代目「プリウス」。元のバッテリーはニッケル水素電池で容量は1.3キロワット時。スタート時は基本的にモーターのみで発進し、すぐにガソリンエンジンがかかり、その後は、両者を最適に使い分けて走行する。ここで、発進時以外でも「EV走行」のボタンを押しておけば、ガソリンエンジンがかからずモーターのみで走行できる。ただし、バッテリー容量が小さいので走れるのはせいぜい2キロメートル程度であり、その後は普通のHVに戻ることになる。

 この「プリウス」をベースに、「プリウスPHV」ではバッテリーにトヨタとしては初めてリチウムイオン電池を採用し、容量を3.3倍の4.4キロワット時に増量した。外部電源による充電を可能にし、EV走行距離を26.4キロメートルに伸ばしている。つまり、この距離の範囲内ならガソリンを使うことなく、EVとして使用できるのである。

コメント10件コメント/レビュー

 筆者は、まずEVこそ理想という視点でPHVを見ているように思う。他のコメントにもあるように原発が停止した今、EVは、原発が停止した今、その殆どのエネルギー源を火力に頼って発電した電力をエネルギー源としている。 筆者は、2桁や3桁番号の山を越える一般国道などを利用する長距離ドライブの経験はないのだろうか。EVを礼賛したところで、それを使って出かける勇気など全く持てないはずだ。PHVであれHVであれ、オーナーになって使用してみるとその真価はわかるであろう。 小生の、プリウス20の平均燃費実績と、公表またはテストレポートによるEVの満充電走行可能距離を、エネルギー原単位で熱効率換算すると両者に差はでない。走行条件によってはHVが優るケースがある。安心さと実用性を加味すればHVに軍配だ。 後付けできるPHVアダプターは、車両の総重量が増大し、重量バランスも変わる。メーカーはプリウスの電子制御ブレーキ(ECB)システム特性の適否を検討したのだろうか。ボディーの衝突安全性に対する配慮を行なっているのだろうか。 筆者の考えこそ、EV礼賛のガラパゴスであると思う。 (2012/03/30)

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「EVとしては中途半端な「プリウスPHV」」の著者

村沢 義久

村沢 義久(むらさわ・よしひさ)

合同会社Xパワー代表、環境経営コンサルタント。

1974年東京大学大学院工学系研究科修了。1979年米スタンフォード大学経営大学院修了。2005年から東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任教授として地球温暖化対策を担当。合同会社Xパワーを立ち上げ代表に就任。2016年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 筆者は、まずEVこそ理想という視点でPHVを見ているように思う。他のコメントにもあるように原発が停止した今、EVは、原発が停止した今、その殆どのエネルギー源を火力に頼って発電した電力をエネルギー源としている。 筆者は、2桁や3桁番号の山を越える一般国道などを利用する長距離ドライブの経験はないのだろうか。EVを礼賛したところで、それを使って出かける勇気など全く持てないはずだ。PHVであれHVであれ、オーナーになって使用してみるとその真価はわかるであろう。 小生の、プリウス20の平均燃費実績と、公表またはテストレポートによるEVの満充電走行可能距離を、エネルギー原単位で熱効率換算すると両者に差はでない。走行条件によってはHVが優るケースがある。安心さと実用性を加味すればHVに軍配だ。 後付けできるPHVアダプターは、車両の総重量が増大し、重量バランスも変わる。メーカーはプリウスの電子制御ブレーキ(ECB)システム特性の適否を検討したのだろうか。ボディーの衝突安全性に対する配慮を行なっているのだろうか。 筆者の考えこそ、EV礼賛のガラパゴスであると思う。 (2012/03/30)

電池をたくさん積めばたくさん走れるようになって当たり前。ユーザやサードパーティーの力によって単位体積あたりの電気容量を革新的に高めたのでなければ、イノベーションにはならない。しかも、燃料タンクを大きくしたということに、何で補助金を出さなければならないのか理解できない。(2012/03/09)

■160万円を車の改造にかける顧客は誰ですか。■そんなに良いシステムならば、なぜメーカーが最初から採用しないのですか。その方がさらにコストが下がるのではないでしょうか。■どどめが、その改造に補助金を出すという提案。全く理解できません。(2012/03/08)

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